「ケーキの切れない非行少年たち」を読んだ。彼らを笑えない、切ないなぁ
書店で何冊か本を抱え、意気揚々とレジに向かう僕、レジの横に山積みされていたのに目を奪われた、あぁ、そういえばTwitterで話題になったなぁ、あの図はなんとも衝撃で、色々とTwitter上でもネタにされてたっけ・・・どんな塀の中の人たちが読めるのだろうウキウキ(そこまでは無いが)と、購入。
著者が少年院で見てきた非行少年たちには少なからず、もともと認知機能の弱さ、融通の利かなさ、対人スキルの無さ、不適切な自己評価、身体的な不器用さ、など他の子にはない特徴を持っていたわけで、それらが原因で虐待を受けたり、いじめを受けてきたりと、学校の教育についていけなかったりと
そのような子供が小学校2年ぐらいからデキナイサインを出していたのだけれど、小学校はなんとかなっても中学になると中学校の壁で脱落、非行として噴出、事件となって現れ逮捕となる。それらの子は著者の診断では知的障害の境界で本来なら支援をうけた方が良い子などがいると言う。
それらの子は障害による行動が理解されず、家庭、学校の支援を受けられずに非行化して矯正施設に入ってもさらに理解されず、厳しい叱責を受け悪化する。社会に出ても理解されず仕事が続かず再非行に繋がるという負のスパイラルに入っている。
以前読んだ「最貧困女子」でも同じような指摘があり、精神障害、発達障害、知的障害などがあり、それらが元で親族、地域、行政との縁が切れている。そのため都会に出てきて性産業などに取り込まれていく。
少なからず日本の中にはそう行った精神障害の境界上の人たちがいて、本書ではだいたい人口の16%ぐらいはいると言う。16%って言うと色盲が全人口の5%程度だからその3倍はいるし、10人会ったら1人はそう言う方と言う計算となる。必死に隠しているか、本人も気づかないうちに社会に慣れているのだろう。実は自分もなのかも。こんな奴ら普通いねぇよって思ってしまうが、その普通はどこからくるものだろう。本来世界は危ういものなのかもしれない。
話題で読んでみたけど、全てがそういう少年たち、ではないのだろうけど子供を持つ身としてはちと切ないなあ、、という感想。彼らの少年院に来るパターンとしては先に書いたように負のスパイラルで逮捕されると言うもの。連鎖の中に入るともう個人では抜け出せない。その中で犯罪となり逮捕される。そのようなスパイラルに入らないように早くから救う社会的な仕組みが必要なのだろう。
逮捕は本人は気づかないかもしれないが、本来少年院はそのスパイラルから抜け出す希望、既にある社会的な仕組みなのだろう。ただし、少年院に入ったとしても、障害その他の頭の構造が反省以前なので気づけないが。
最後はこのような人たちや、この本を書くきっかけになった、刑務所にいる方々の経済的損失、その方々が1人でも多く普通の納税者になったら莫大な経済的効果であろうと締めているが、制度そのものは政治家を動かす必要がある。ただ、政治家は有権者(国民)の鏡だ。その国民がこう言うやつらは自己責任といった雰囲気が蔓延しているのでは、期待薄なのだろうなぁと。
「生き物の死にざま」人間から見ればちょっと切ないが当の生き物から見ればどうなんだろう
本屋で別の本を買いにカウンターに向かう最中にディスプレイしてあって、あぁ、なんか俺を呼んでいる、、、と購入。
生き物とは自分の子孫を残す、これに尽きるなぁと。本書の殆どは子孫を残す上での戦略、生き物の生体をもとに死に方を書く。当然その生き物たちは死に方を知っているとかそう言うのでは無いのだろうが、感情のある人間から見ればそれは、なんとも切ない死に方である。
人間から見ればその死に方は切なく、本当に幸せだったのか?と思えるようなものだが当の生き物から見ればそれはどういう事象なのだろうか。種が違えばやはりお互いに分かり合える事などないのである。
「菊と刀」を読んで。これは鋭い日本人分析
以前から読んでみたかったがなかなか買う機会がなかったので読んでみた。ちょい若い頃話題になったのが西洋は罪の文化で日本は恥の文化である、という視点で、あぁ、、なんか西洋を上にした未開の地、日本感なんだろうなぁと思っていた。
自分が読んだのは越智俊行、越智道雄訳で、日本での邦訳はもっと前にあったらしい。先の話題もその本に対するもので、試験か何かで使われてその話題だったのかな?初版が2013年っておかしいよなぁ、、どこの時空にきたんだろう?って思いながら読んでた。なんども翻訳されているのね、、納得。
日本人特有の「義理」や「恩」と言う感覚、今の時代にはすでになくなっていると感じる「其の所」という感覚。そう言ったものを分析し、日本人観を書く。基本的に日本は階級社会で、その階級内でいることに安心する、それが「其の所を得」と言う感覚。そして、本書では義理や恩と言った西洋人には理解しがたい感覚を、西洋人的に契約、金銭といったことから対比して分析している。これは面白い。
また、日本の忠孝と言った概念も説明しているが、この概念自体は中国からの輸入であるが、その上位概念である「仁」は日本に合わず輸入された時点でなくなっている。しかしヤクザなどの侠客(アウトロー)などに意味が異なったものとして定着していると説明している。確かにそう。
読んだ感想としては、日本という国を過去のドキュメント上からよくもここまで読み解くものだなぁという感想。西洋は罪の文化だが日本は恥の文化である(西洋は上位だと自負する)と言った議論は的外れである。日本人特有の行動パターンを分析した中の1つとして恥を極度に嫌うということ。
正直これは訳者あとがきでも書いていたけど、当事者の日本人にはここまで突っ込めないだろうと言う印象。日本人のあたりまえと感じて行動している時の感覚を説明しているのだから、当たり前の前提を日本人が説明する必要性を感じることもない。
心理学で行動分析学なんかは概要を説明すると、「なんだそんなの当たり前のことじゃん?」と反論される。その当たり前と感じる人間を含む動物の何気ない無意識下で行われる「あたりまえのこと」を理論体系化したのだから。ことさらそれをなぜ研究するか?と。本書も日本人の何気ない無意識下で行われる「あたりまえ」の事を書いている。
当然ながら戦中に日本人を分析するために、それまでのドキュメント、日系へのインタビューからの分析なので、戦後80年以上たった今の日本人にどこまで通じるか?と言うのはわからない。
其の所を得て、という感覚は先日読んだ「一揆の原理」と言う本でも同じような感覚が書いてあった。一揆は今の制度を打倒するものではなく、その時々の自分たちの権利を守るための労働争議のようなもの。其の所を守るために行われるもの。
ただ、本書で言われている感覚は多くは武家の感覚であろう。でもそういった今の日本人に強烈に刷り込まれている日本人観と言うのは明治期に列強においつくための制度として必要になり作られたものだ。その際、日本人を1つにまとめるために武家の生活を参考に作られたと本で読んだ事がある。家長父制、男が働いて女性は子供を育てる、色々とあるが。天皇への恩、義務と言う感覚も庶民が明治期に日本が劇的に変わる以前の江戸時代にあったのか?と言われると疑問になる。
だけど、以前読んだ「失敗の本質」という本でも感じたのだが、戦後日本人の気質は変わったかと言われると、どうも本質的には変わっていない。先ほど書いた「其の所」という感覚も根底にはまだあるのであろう。ただし、一揆のような今で言うデモなどは行われないようになったが。それらは自分たちは当たり前の事なので感じる事はないのだろうが。なので本書で言っている日本人の文化のパターン、気質も今の日本人に当てはめてもあながち間違ってはいないと思う。
先の恥の文化、に対して感情的に半目するのはいいけど、それ以前に日本人の文化のパターンについてよく見出した本だなぁと。これは読むべき本であった。
あと、日本人の睡眠や性に関する所では本当に笑ってしまった。
- 作者: 戸部良一,寺本義也,鎌田伸一,杉之尾孝生,村井友秀,野中郁次郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 1991/08/01
- メディア: 文庫
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「目指せ愛されキャラ!推しキャラハッカソン@ #ヒーローズリーグ 2019 by MA」に参加した
こちらに参加しました。ブログ書くまでがイベントです。
いつものようにGmailにDocomo Developper supportからメールきてて、職場でこのハッカソンの事を紹介したら(まぁ塩対応だろうなぁと予想)行きたい!って若者ががが!こ、、これは言った手前、自分も参加せねばなるまい!!と言う事で参加しました。
以前マッシュアップアワードと言う名前で行なっていたものが去年からヒーローズリーグと名前を変えて実行されているみたいで、今回はDocomoのAgentcraftか、コトバデザインのエンジンを使って推しキャラのボットを作りましょうと言うもの。
いつものごとく自分は一人で黙々とですが、途中から同じ年代の方と一緒に作業しました。
AgentCraft上で作るボットも、コトバデザインさんのものもいずれもAIMLと言うものを吐き出すエディタらしく、??AILM?と思いちょっと調べるとこれは人工無能系のルールベースのものを定義する言語らしいですね。
AならBを返す、Aで得られた変数を元に次の会話ではCを返す、などといった分岐処理がルールベースで表現できます。
これらの言語のパーサー系も各言語で出ているらしく、ええ?それじゃ、、以前ツイッターボット作っていたときもわざわざ形態素解析とか 自分でプログラムで分岐する必要なかったんじゃ・・・
うわーーーーーーーーーーん!
はじめにアイデア出しで一人一人こんな感じでキャラを描いて推しを描いていくという絵を描いた事もない人にはなんとも拷問に近い刑をされたのですが自分はまぁ以前作ったLINEスタンプのキャラでも描いてみようかなと、、、この中で結構発展したのが「うちの娘」だったのでこれをボット化しようかと。
で、最後に自分が作るボットについてみんなで見せ合ってチームを作ります。僕はこんな感じでした。
他の参加された方はチームを組んでこんな感じのものを作りました。
・すし男
・将軍
・ねむねむ君といっしょ
実際のハックの時間はこんな感じのイメージで作りました。Andorid側は自分で、Agentcraft側の設定を当日一緒になった方にお願いしました。
そういえば会場はNTTドコモ仙台の13階にすし詰めにされたため、お昼はお弁当が出ました。牛タンですよ牛タン!牛タンと麦飯がんまかったです。
2日目はハンバーガー。デカイ肉でした。口どんだけ開けても入らない!BURGERS CAFEと言うところです。
こんなのができました。
エミュレータなのでマイクが使えず、テキスト送信にしたのですが、ムスメに語りかけると、絵と共に小学生らしい?おどけた返答をしてきます。一緒にやった方がAIMLに関してよく知った方であったため、たとえば、自分がBotを作っているときには難しかった、会話のキャッチボールができます。
父「今日はなにしてたの?」
娘「とーる君からお手紙もらったの」
父「どんな内容?」
娘「ないしょ!」
とこう言う感じですね。AIMLすげぇ、、今更知った。AIML、10年前の俺に教えてあげたい!
本当は発話に対して感情判定をしてパパ嫌い!とかやりたかったのですが、時間的な事情により、単純に3割の確率で「パパ嫌い!」とか言わせるなど妥協したりしてます。
で結果発表。外のチームはアイデアがよく、2日間という限られた時間でもかなり作り込んでいたりしてと、今回は自分の成果は残念だなと思っていたのですが、、、
は?
((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
今年の運を使い果たしたか!
正直、審査員の方たちと話して感じたのは、今回自分はアイデアを発散させたってだけだったのですが、その作品のその後、作品を作る際の将来を見据えた戦略などを考えると言う部分に、ただただすごいなぁと思いました。
ボットを作りましょうと言われると自分は人工無能やらTwitterボットやらLINEボットを思い出すわけですよ。今までさんざ作ってきましたし、ボットを管理するサービスなんてのも作った。でも今回見てて感じたのは、幅広い意味でボットと言うこと。今回優勝した、ねむねむ君ですが、こんな感じのリアルなロボットにアプリを載せています
自分がやってきたことはたかだか、ソフトウエアの世界、画面の中だけでボットを作ってきた事で、こういった身体性のある何か?にボットが乗る事によって、色々とまた世界が変わってくるのだろうということ。
僕は正直、今回のイベントでこのロボットを見ても、何を作るか?なんて想像の外だったし、これにボットを載せるなんて全然思いもしなかった。多分ね、自分の染み付いた考えなんだけど、ソフトウエアから出た世界は自分が入っている蚊帳の外でやっぱね、、考えがオッサンなんだなって。これを使ってねむねむ君というキャラクター世界を作り出したチームはやっぱ、考えが柔軟なんだなぁって感じた。
あと、今回切に感じたのは、人数は力ということ。こう言うイベントに自分が出てきたときは大概一人でやっていた。今回はもう一人加わったわけなんだけど、他のチームの4人とかには作業効率は圧倒的に悪いって事。
今回作った娘の画像はもともとLINEスタンプで自分が作っていたものですでに40枚の画像があった、また自分の娘というキャラクターが自分の中に出来上がっていた。更にこのキャラに決定する段階にも他のLINEスタンプのキャラがいたわけ。なので過去の遺産が自分のスタートラインを他の人よりも先にしていたし、プログラミングだけに集中する事ができた。
でも、2日間という時間の中で4人と戦うってのは正直辛いなぁって感じました。4人いればキャラ担当、ボット担当、ボットの声担当と分ける事ができますし(まぁあたりまえなんだけど)
杜コミ3向け作業。福島ラーメン組、根付作成
こちらの3回開催に向けての準備。
このエントリは前のエントリの続きです。前のエントリの作品と一緒に今回の作品も作っていますので。
福島ラーメン組さんの二次創作がOKになったとのずん子さん公式があり、ラーメン組さんの方でもツイートしていました。近所のラーメン屋さんがキャラクターを作っていたので何だろうと思っていましたがラーメン組というものの一つだったのですね。
そんならラーメン組さんの認知と、自分の配布物のため、キーホルダーでも作ってみようかと思いました。これ自体お金云々は関係なく、ただ単に認知度があがったらなと思いつつでした。当日商品を購入された方には無料で配布すればいいかな?と。また、残った分は当日のイベント後の打ち上げの配布物(プレゼント)としたいと思います。よろしくお願いします。
1月26日開催の杜コミですが、ジャンル「ラーメン組っ!」での参加もOKとの事です!😭運営さんありがとうございました😭
— 福島ラーメン組っ! (@wa_nami) October 2, 2019
もちろんラーメン組公式と高橋わな美も出撃させてもらいます。ラー二次創作サークルの皆さんもこぞってご応募下さいませ✨ https://t.co/67wTGteHxY pic.twitter.com/I9eGl1bcgM
杜コミから緊急告知&拡散希望です!
— 杜コミ@2020/1/26開催決定! (@mori_comi) October 2, 2019
参加ジャンルを拡張っ!
「ラ〜メン組っ!」
での参加ができるようになりました!!
公式(@wa_nami_hq )さんからok頂きました。( •̀∀︎•́ )✧︎
みなさまのご参加おまちしておりますー!!https://t.co/0nPwRzoXFc pic.twitter.com/2UDs0aUVwV
なお、ライセンスに関して今回作成したものは、ラーメン組から当日版権の許可を受け製作し、杜コミ3限定で配布するものです。
根付なのでこんな感じで小さいものを切ります。25mm*35mmぐらいの小さなものです。根付用の紐の輪っかが通るぐらいの大きさを目指します。
こんな感じで白い枠線内にキャラクターと下に名前を描きます。
全体で42個ほど。これは偶然ですが、ラーメン組のエクストラを除くものが入りました。これ、自分は絵が描けないのでキャラの絵は公式のサイトから引っ張ってきたものなのですが、ここまで作ってはたっと思いました。こう言う絵の使い方は大丈夫なのだろうか?
ライセンスの緩いずん子さんと同じ感覚で公式絵の切った貼ったをやってしまいましたが、ラーメン組さんの話としては、実は当日版権はもともとガレキやフィギュアが対象とのことで今回自分が作ったものはグレーゾ・・・それでラーメン組さんよりお許しをいただき、先ほどの下線を引いた形となっています。
こう行った事は初めに公式さんに確認した方がよいです。わたしのようなバカな真似はなさらぬように・・・(ラーメン組さんに迷惑がかかってしまいます)そう考えるとずん子さんのライセンスがいかに自由かと言うことがわかり、感謝ばかりです。
これを切ります。 場所はいつものFablab仙台さんです。
だいたい30分ぐらいです。彫刻がないとちょっと寂しいですね。
こんな感じです。順調ですね。
これに根付の紐をつけてみます。いい具合です。(ちょっと輪っかが小さくて付けるとき苦労しそうですが・・・)
これを印刷前の準備に時間がかからないようにマスキングテープで貼っていきます。印刷する時に一番時間がかかるのは、この印刷するブツを台に正確に載せる部分なのでここをどう効率化するか?がキモになってくるのです。
これをUVプリンタで印刷します。
UVプリンタのインクは透明なため、その上から不透明の白を印刷します。
できました。
これに根付の紐をつけて完成です。でもつけていく時にみていると、どうもよく印刷できないキャラがあったりと。これは左側の白い枠が印刷されていませんね。今回は枠線は2mmの幅を取っていたのですが、左側が無くなっています。この辺、ずれても良いように工夫するしかないですね・・・
できた!42個です。
一部ですが・・・
今回わかったことは、施設で使っているUVプリンタはこれなのですが、なんかカッコいいでしょ。
いままで1回の印刷に、実測上だいたい7分、ホワイトは10分以上とみてました。いままで印刷したものもだいたいその枠に収まっています。なのでうまく作業をこなせば、2枚アクリル板に対して印刷が可能。
それが今回は1回の印刷が10分ぐらいといつもより長く感じました。
前回エントリで書いた作品を含め、
・印刷物設定 2分
・ガイドライン印刷 7分
・ラーメン組機械にセット 2分
・ラーメン組カラー印刷 7分
・ラーメン組白印刷 10分
・ずん子さん機械にセット 2分
・ずん子さんカラー印刷 7分
・ずん子さん白印刷 10分
---------------------------------------------
約50分
という予定が、なぜかラーメン組印刷で40分以上使ってしまい、大幅に目論見が外れてしまいました。印刷作業が施設で予約している1時間ほんとギリギリになりました。
なにが原因なのかなぁと思ったら、
印刷時間は印刷物の大きさに影響する
という至極あたりまえの事でした。
いままでは320mm*180mmという板を基準に時間を決めていて、その板の大きさしか印刷していなかったので、観察していても印刷範囲が大きかろうが小さかろうがだいたいそのぐらいで、このプリンタの特性として印刷物の大きさに関わらず、印刷可能範囲を印刷する、それが7分ぐらいだったのかなと思っていました。
今回は板がA4(290mm*210mm)とやや大きくなっていたのです。その大きくなった分が印刷時間を長くなるのを実感させたと言う事ですね。と言うことは、至極当たり前の結論になりますが、印刷物の大きさに時間は比例すると言うことですね・・
ここにきて、理論上はカラー、ホワイト含めてほぼ2回づつ印刷できるではなく、2回するなら320mm*180mmの板を使えと言う知見を得たということ。
さて、こちら、先にも書きましたが、杜コミ3にて無料配布します。配布の条件は、自分の作品を購入していただいた方です。また、当日余った分に関しては、イベント後に行われる参加者さんの打ち上げで、たんや、からのプレゼントにします。
光るずん子さんアクリルフィギュア、テストカット3
いつまでテストカットなんだよ!(怒)ってな心になっています。最近テストカットしたブツが家に散乱しカミさんが怒り心頭怒髪天を突く予想が僕の脳裏をかすめます。いやここいらが最後ですって!
こちら、つぎのエントリで作る、ラーメン組さんの根付と一緒に作っています。一緒にご覧ください。
先日ハードオフから購入したこの「コードリアライズ」という作品のアクリルフィギュアですが、このキャラクター部分、アクリル部分をずん子さんで自分なりに作ってみましょうと言うのが今回。
最近の光るフィギュアはこんな感じでキャラクターはプリント、その周りに彫刻を施して光らせても楽しむみたいですね。「光る アクリルフィギュア」で検索するとそう言う商品が見えます。
コードリアライズが裏面にキャラクターをプリント、おもて面に線など光る部分を彫刻しているのにたいして、自分の技術ではこれができないので、プリント、彫刻とも裏にします。
これだけを彫刻&プリントするのでは施設代だけでバカにならないので、他のものもやりましょう。先日作ったこちらですが、キャラをプリンタで印刷した場合どうなるか?についても作ってみて検証します。
キャラは前回ずん子さん、きりたんでしたので今回はイタコ姉を。プラスして大江戸ちゃんこですね。ちゃんこ可愛い。ににこ先生、もっとちゃんこ成分プリーズ。ポイントは、イタコ姉は単純に印刷。ちゃんこは最近の光るフィギュアのように絵の周りに彫刻をほどこしてみます。
使うアクリル板は前回使ったもので家にあった半端な板を使うのですが、上の物を切ってもまだ余るので洛天依のアクリルフィギュアも作ってみましょう。洛天依はにゃんにゃん歌ってていいぞぉ!
これを実際に彫刻して切ります。切る場所はいつものFablab仙台さんです。
切っています
こんな感じで切れました。
光らせてみてもまだ魂が入っていないようです。寂しいですね。予約やデータ整備の都合上、切る日とプリントする日は別なのでこの状態がものすごくストレスです。は、、はやく、、印刷してぇ・・・ってなってます。
これをプリントする際、手際が良いように固定して持っていきます。使ったのは4mmのマスキングテープです。こうすれば現場で慌てる事なく、速攻で印刷できます。
印刷中。色がとても薄く感じますが、この印刷の後、押さえの白でマスク印刷をするとはっきり見えるようになります。
とてもいい具合に印刷できました。きゃーーー!Fablab仙台さんで一人悦にひたるのですよ!は。。早く帰りてぇ!!
家に帰って家族が寝静まったら出して喜びます・・・む、、息子や、、、そんなとーちゃんを見て幻滅しないでくれ・・・
とてもいいでしょ?晩酌が進みます。
え?え?え?悲劇が!よく見るとマスキングテープ跡が残っている!これはダメだ、、ただ、布でゴシゴシ拭いたらなんとか取れたのでセーフ・・・ううう。。。(涙)
暗くして光らせてみます。予想通り。もう少し彫りをおとなしめにした方がよかったかもしれないが・・・尊い。。。
コードリアライズのフィギュアを光らせる時もわかっていましたが、印刷部分は下のLEDの色の影響を受けます。これも良いのだろうと思いつつ。
光るフィギュアについて
イタコ姉です。なかなかいいですね。背景がちょっと干渉してますね。ここは試作なのでイタコ姉用の背景も作る予定です。(今回は彫りのキャラじゃなくプリントキャラがどう見えるか?ですので)
ちゃんこです。こんな風に印刷できました。これだけで尊いです。キャラの周囲をよく見るとぐるっと線が彫ってあります。見えます?
ん?これいい!とてもいい!キャラの周りの線が強調してる・・
これ、背景とかいらない!と思ってこんな感じに。写真ではわかんないけど、とてもいい!これいいな!
暗くしてみます。た、、、尊い!
この3層構造にした不思議な立体感!
イタコとちゃんこを比較して感じたのは、キャラの周りに線を彫る場合は、前景、背景は不要。あっても背景かな?なので今回は前景、背景がありなので、イタコ案が良いとなります。
中国のボーカロイド(あちらではバーチャルシンガーと言うらしいです)です。これを知ったのは、中国の伝統的な竹笛という楽器で洛天依の曲を吹いて見た系の動画を見てから、しらべていったらこのキャラクターに行き当たったと言う事です。その曲の題名を検索してると歌ってる曲もあり、え?これ、、ボカロ?中国にもボカロがあるんだ、、、ってなって知ったのです。
いやね、、中国語なんてさっぱりわからないし、歌ってるの聴いててもさ、、英語以上に何言ってるのかわかんねぇ!!ってなるんですよ。でも、、、なんか可愛い、、、中国語がにゃんにゃん聴こえる。。。うは!かわいい!ぞっこんじゃん!
杜コミでも大きめのアクリルフィギュアでも持って行こうか?
しかしいつも思うのだが、、、
この綺麗さが写真で伝わらないのが悔しい!
正直アクリルフィギュアを作っていて一番コストがかかるのは、彫刻なんですよね、、大きめのフィギュアをカットしたとしてもそんなに時間はかからない。例えば大きめのフィギュア印刷して5つ6つ作るのと、彫刻で2つか3つ作るのはコスト的には同じ。
キャラを彫刻して光らすのは自分の趣味ですが、コードリアライズのアクリルフィギュアやネットで検索した限りでは、キャラ部分はプリントするのが好まれているのかもしれません。みんなの欲しいものと僕の欲しいものは矛盾している・・・悲しい
さて、ずん子さんは杜コミ3では展示オンリーの予定です。ぜひ見にきてくださいね。
光るずん子さんアクリルフィギュア、テストカット2
こちらの続きです。
前回出してみて、
・彫刻パワーが強い
・線が細すぎ
・1mmへ彫刻は反りが発生するので不向き
・台座がしょぼすぎる。アクリルを載せる部分が不安定
など色々反省点があったのでそれを踏まえ作り直し。市販の台座もこんな感じのを見つけましたので。。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0188S4LIC/ref=ppx_yo_dt_b_asin_title_o01_s00?ie=UTF8&psc=1
これ、こんな感じで上に台座部分を鏡面アクリルを載せてしまえばいいんだなと言う事で。これがプランAです。こんな感じです。
https://twitter.com/acryl_tatsujin/status/973549812481052672
あと、やっぱり台座は自前で作った方がいいのでは?という疑問もあり、こういうのも図面つくってみた。プランBです。
LEDテープを仕込むものです。実は原価計算してみると金額的には上記の市販台と同じコストになるだろうなんだけど、作ってみないことには始まらない。(結局作りたいだけ)
絵は前回のを使います。ただし、市販台の大きさに合わせてもうちょっと拡大して使います。また、背景をつけるのがとてもよかったので今回は前景と背景をつけてみました。つまり1作品あたりアクリル3枚構成です。下記は3枚合わさった感じになります。
これは次点。最近ずん子さんは和柄が似合うと思い、前景として竹はどうか?と思い作ったものですが、、、速攻でボツりました。
で、切ってきました。場所はいつものFablab仙台さんです。
FabLab SENDAI – FLAT – Design studio and Maker space in SENDAI
プランA
これを組み立てていきます。
そしてできたのがこちら。なかなかいいですね。時間が経つと光の色が変わっていきます。
こんな感じにキャラを前景、背景でサンドイッチにします。立体感を出します。
きりたん入れてみました。緻密な背景がキャラを立てますねこれ・・・
プランB
組み立てるのめんどくさ・・・
作ってる途中。アクリル接着剤めんどくさいので両面テープでくっつけていきます。これもまためんどくさい(笑)
さてプランBですが、 穴がギチギチすぎて入らず。とりあえず斜めですがこんな感じになります。多分ですが黒のアクリルは透明よりレーザーの入りが悪いので、切れても透明より溶ける部分は少なくタイトになってしまうのではないかと。0.n mmほど大きくする必要がありますね。ただ、光の量がプランAよりも多く、とてもいいことだけは確かです。
どっちも
プランBはLEDが強くて見ていて気持ちが良いのですが、市販の台のほうが見てくれはいいですし、安定感など置物としてもいいですね。こちらで2020年1月26日向けで量産してみましょう(と言っても10個も作れませんが、、、3姉妹それぞれ3体ぐらいずつ)量産しても彫りが高価なのであんまり価格を落とせないというのが悩みなのですが・・・
つぎはUVプリンタを使った光るアクリル台の予定です。