arcanum_jp’s blog

おっさんの日記

「マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと」を見た


 世界一おバカな犬・・・これは犬を飼った誰もが思うこと。ウチにも「ケイ」という柴犬がいてその子のことがダブりながら見た。サブタイトルに「教えてくれたこと」とあるように死んだ犬を懐かしむような話かなとおもっていたが、マーリーが家族になってから死ぬまでを通しての主人公の成長記録。はじめ犬の体力に追いつけなくて騒動の中の主人公たち、主人公が40歳でやっと体力が拮抗し、そして数年後には犬の体力は弱っていく。物語終盤のマーリーがかわいい。秋の散歩のシーンは本当に自分の飼っていた犬のようだ。リードも無く一緒に歩いて、一緒に座って・・・ぼーっとして・・・



 見た目が豪華なジェニファー・アニストン。正直リアルが想像できないんであまり好きな女優ではない。なんだけどこの映画ではかわいい。妊娠を告白したシーンが特にね。そのかわいいアニストンが子育てに奮闘してさながら自分のカミさんのように怒っている。自分はどんだけがんばって家事をして手伝い、子供の世話、なるべく上の子と引き離したりしているのになんだか自分に対して怒っているのと同じだ。オトコにとっちゃ子育ては手伝いだけど、オンナにとっちゃ子育ては心を削るくらい真剣なんだよね。主人公の上司である編集長はプレゼントがいいという。今度自分も何かプレゼントを買ってみよう。



 僕には残念ながら主人公のような突然の成功もないんだけどこの映画の主人公の気持ちが凄く分かる。成功していく友人、それを見ながら望まない仕事(これで成功していくんだけど)をがんばって生きていく。家に帰れば子育て、子供から目を離せないカオス状態。ウチもこんな感じ。そして子育てに疲れた妻がいる。原因が犬だとしてもその言葉は言っちゃいけないよ。(内容は本編で)でも、家族の楽しさってのはそんな大変さ以上に楽しいね。この物語の最後は悲しい結末だけど、未来の幸せの予感で終わっている。いいね。こうなりたいね。


以下、ネタばれ注意

 気になったセリフをここに書いておくよ。ネタばれ気になる人は読まないでね。

「こんなに大変だったなんて」
「何が」
「何もかもよ」
「結婚生活 親になること 世界一 つらい仕事なのに誰も言わない 多くの犠牲が必要だなんて」
「みんな言っているんだよ でも 誰もが聞き流してしまう」

 誰もがその渦中に入るまでは聞き流してしまう。自分の親もそうであったように、そして渦が去ると忘れてしまう。いい思い出だけが残る。自分もそうなりたいな。

「自分が築いてきた世界を私は捨てたのよ だけどそれを言ったら"悪い人間だ"と非難される」
  ・・・省略
「言ったらいいさ」
「でもそれを決めたのはわたしよ」

 いわゆる自己責任って言葉だろうか。でも自分で選んだ道だってグチぐらい言ってもいいよね。


「犬は高級車も豪邸もブランド服も求めない」
「枝が一本あればそれで十分だ」
「あなたが金持ちでも貧乏でも利口でも鈍くても犬は気にしない」
「愛すれば 必ず応えてくれる」

 これは犬に対する真理だよね。



Wikipediaから

マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと(Marley & Me)は、ジョン・グローガンのエッセイ、及びそれを原作としたアメリカ映画。

アメリカでは2005年10月に出版され、200万部を超えるベストセラーとなった。日本では2006年10月に早川書房より出版。

マーリー 世界一おバカな犬が教えてくれたこと - Wikipedia

犬を飼うと12の短編 (ビッグコミックススペシャル)

犬を飼うと12の短編 (ビッグコミックススペシャル)

昔見た漫画。最近また出版されたらしいね。購入しなきゃ

 参考に読んだらと思うマンガ。生き物を飼う責任って言うのはこういうこと。映画では文化の違いからか苦しまない方法を選んでいたけど・・・