arcanum_jp’s blog

おっさんの日記

やっぱり欲張りって言葉しか見つからないなぁ

 お客様から「ウチでもちょっとJavaを教えてみたいんだけど、Nigredoさんにちょっと技術的なところを相談に乗ってくれないか・・・」って言われて行ってみたら、技術云々の話以前の問題だったでござるという話。


 そこの会社では人員の空き工数で何か作れないかと考えていたらしく、XXシステムを作ることで言語勉強をしたいと言うことだった。なんだ以前も自社でそんなことをした事があったなぁと遠い目をしながら、「工数は勉強しますけどxxだけかかりますよ・・・」的な事を考えていた。行ってみると、担当者たちは、課題管理表や日程表も無いようなところで作業をしていて、「なんだ技術云々の前にその辺をどーにかしなくちゃならんのか?」とプロジェクトリーダーを哀れむ目で見る俺。


 数日後もう一回行って話しを聞いていたんだけど、なんかこの人達がかわいそうになってきた。元々の課題はJavaを勉強させたいと言う1点だったけど、雲の上の上司から担当者まで指示が下りてくる頃には、かかわった人分の「課題」やら「目的」「目標」やらが付いてきて、設計書、レビュー、プロジェクトマネジメント・・・その他数え切れないぐらいを担当者に課していた。


 いつもはいい人なのに、なぜか仕事になると無理な要求をする人がいるけど、風呂の中で、その・・・「鬼」じゃねぇのかとか、「人でなし」だよねとか考えていたけどどうもしっくり来ない。その人自身はやっぱりいい人なんだから。やっぱり「欲張り」って言葉しか見つからないなぁと感じた。違うんだね、人じゃなく職責がそうさせるんだよね。その人なりの顧客に対するプラスアルファ。人を経由する分プラスアルファは追加されていく。追加された分は定時で終わらない仕事となり、その分はその人の「勉強への対価」の名目で相殺される。要は実質のサビ残ってヤツね。担当者は複数のアドバイザー(実はその中に僕もいるわけなんだけど)からの心理学で言う「ダブルバインド」の状態にされる。


 正直思うんだけど、空き工数の人には何でも押し付けていいのかね。できもしない課題をあずけられていつ成果が上がるか分からない作業をさせるぐらいなら、成果を限定してやったほうが良いんじゃないかね。この期間でコレをすればいいよ。あとは君の好きな提案をしてくれ!みたいに。僕が空き工数Javaを勉強させるろと言われたらどうするかね。(実はココからが本題だったりするんだけどね。)


 言語を覚えると言うことは「物を作ることにより言語を学ぶ方法」と「資格勉強をすることにより言語を覚える方法」があると思う。前者はトライアンドエラーの多大な時間がかかる一方、長い時間成果が見えづらい。後者はポイント、ポイントを覚えることにより、経験で覚えた人達のエッセンスを体に入れることができると言う点ではすばらしいと思う。ただ実際の経験が無いだけ。でも資格が取れれば会社にとっては「有資格者が手に入る」見る人にとっては「人を育てた成果が上がった」という経験が手に入る。資格を取った者にとっては「資格と褒章とか」が手に入る。と言うことで、手っ取り早く資格を取らせる「仕組み」を考える。(もちろん当たり前だけど定時でね)そのためには以前読んだパフォーマンスマネジメントが参考になるのかなぁ。