arcanum_jp’s blog

おっさんの日記

デブサミ東北、色々気付きがありました。

 デブサミ東北が開催されたので行ってきました。私はタイムテーブルのAにいましたが、やっぱり面白いですね。東北人は「やりたいんだけど」と思っていてもすぐに自分を出さなかったり、周りを見てやらないことが多いのでこういったイベントはとても重要。ちょっと殴り書きっぽいですが、来られなかった方にどうぞ。また、間違い等ございましたらお手数ですがコメント欄等で指摘いただけると助かります。

ITで日本を元気にするエンジニアの輩出と、志を持ったエンジニアが1年に1度、一堂に会し新しい試みが始まることを祈念して、実施してきた開発者のための祭典「Developers Summit(通称:デブサミ)」が、来年で10周年を迎えます。

この度、たくさんの受講者の方からの希望を頂戴し、10周年を迎えるまでのカウントダウン企画として、日本の各地で開催をしていきたいと思います。
初の地方凱旋の場として選ばれた開催地は・・・「仙台」。
東北を代表する有識者や企業、コミュニティと、「東北の復興は東北から」の旗頭の元、技術を通じた開発者の交流の促進とメッセージを発信いたします。

http://codezine.jp/devsumi/2011/tohoku/

参加者全員に配られた。グッズたち

ITアーキテクト大喜利〜これからのアーキテクトは何を考え行動すべきか?

13:00-13:45
出演者 河村嘉之 氏 / 鈴木雄介

 アーキテクチャとはなにか?システムは何かしらのミッションを持っていてそこには色々な利害関係者がいる。運用の人、営業の人、マネージャー・・・それらの人達のシステムへの関心ごとというのはそれぞれ異なる。その異なった関心ごとをビューポイントごとにモデル化し、みんな分かるようにすること。これはソフトウエアが無くなる日まで見越して考えて作る必要がある。

 3.11は非常に大きな障害で、利害関係者間で考えている制約条件が変わってきたのを感じた。

 クラウドは当たり前になりつつある。震災前は業務のリカバリは「あったら素敵な希望的」なものであったが、震災後は「どうやって企業システムを継続するか」という観点からクラウドが重要になりつつある。クラウドはコスト、システム的に堅牢。プラットフォームとしてみる。

  ・・・省略

 ACIDとBASEで考えた場合、一般のシステムは一貫性を重要視するのでACIDに近く、一貫性をあまり重要視しないクラウドはBASE寄り。どちらも叶える素敵なアーキテクチャは無い。震災後、一般のシステムもBASE寄りになってきている。例えば物流を考えた場合でもそんなに厳密なACIDが必要かというとそうではない。ケースバイケースになる。システムをクラウドに持ってくるときは、何処を蜜結合にして疎結合にするか、どこをクラウドにもって行き、自社でまかなうか。その設計が大事。


 最後に河村嘉之氏から。

 セールスフォースではNPOなど社会貢献に関しては無料で使用可能とのこと。そのときはお問い合わせくださいとのこと。


所感:
 クラウドはもう当たり前になりつつあるんですね。そう感じました。クラウドに移行するノウハウも今やっている人達が得ていくんでしょう。グチになるが会社の人と話していて「クラウドいいですね」って言っても海外企業危険だ危険だとか言う意見もあったりする。殆どは気持ち的なものね。色々認証は取っているのにね。

 正直そんな意見は無視するに限るのかな。物事は黎明期に活動した人達が色々面白いことをする。先行者利益が発生する。先のノウハウも先行者利益の一つ。本当にクラウドが普通になったときに参戦してもそこにはレッドオーシャンと化したものしか無い。つまりIT土方の世界。世界中の低賃金と戦う世界。震災でクラウドって素敵と思っていたが、やっぱり自分の考えは正しかったか?今からもっと自分のリソースを突っ込むべきか・・・自分の興味はソフトウエア構築に寄り過ぎているのでなんとも難しい。

「77回スピーカーを経験して分かったこと」共有します

14:00-14:45
出演者 八巻雄哉 氏 / 岩切晃子氏


<<八巻雄哉 氏>>

  • スピーカーは努力でできる(8割ぐらいは)
  • ハウツー本に書いていることには違和感を感じる。
    • プレゼンと言っても実は広い。(業界向け?何向け?無償、有料・・・)
    • ハウツー本はプロが書いているのでどうしても素人にはお勧めできない
  • そこでお勧めのプレゼン本「ジョジョの奇妙な冒険」から講演

 プレゼンをする人に聞いたトップ3は?

  • 3位:緊張して前日眠れない
  • 2位:緊張してしゃべれない
  • 1位:緊張してもう逃げ出したい


 ここから見えるものは「緊張して当然」ということ。逆に緊張しないのは次のケース

  • セッションのことを真剣に考えていない。
  • 緊張しないという特異体質

プレゼンたーはこんなことに悩むが・・・

失敗を恐れる

 プレゼンの完成形は当然プレゼンをする人にしか分からない。プレゼン中に「失敗した!」と思ってもその失敗を知っているのは自分だけ。OK!

緊張は努力で軽減できる

 練習をして緊張をコントロールする。通しでやるの大事。聞く人がいなくてもよい。

何回か経験をつむと・・・

 緊張をコントロールすることが出来てくるので、そのとき初めてハウツー本が言いたいことが見えてくる。そして、その中から自分に合ったものを取り入れる。

準備で評価は決まる

 セッションのよしあしはあくまで内容。スライドではない。スライドを含む内容。その内容がストーリー性を持っているか、また聞き手とマッチしているかどうかが問題、重要。そのために事前にできることはタイトルと概要は軽視しないこと。これにより来てくれる人をある程度コントロールできる。

  • タイトル:内容を正確に表現すること
  • 概要:
    • どんなことを話すのか?
    • 誰に聞いてほしいのか?
    • xxxx(失念)

所感:
 確かにこのセッションはどうしようかな・・・とか感じていたが、サイトのタイトルと概要を見て聞くのを決めた。少なくとも僕は事前のタイトルと内容でコントロールされた人。


<<岩切晃子氏>>


 え?たどたどしい司会で何者なんだろう思っていたが、この人がスピーカ!(すみません)

  • Dr.dobbs journal日本語版の人


 自治体のサイトの負荷状況改善からを3.11から1箇月スパンで見ていて感じたことが内容でした。実際には岩手県のホームページが開きにくくなった状況で勝手ミラーサイトが立っていったりと・・・東京という遠方で色々できたが当事者達はどうだったんだろう。という話。

 当時、被災地の状況を知りたくてもニュースでは繰り返し同じ映像を流すだけ。そのなかでツイッターは闇の中の当台のようだったとのこと。先のミラーサイトさくらインターネットAmazon、Azure・・・と色々な企業によっても構築されたが、これは総務省による後押しによるものだった。また、ツイッターなどではホームページの問題点、改善すればいい点などをつぶやかれていたのに、当の岩手県はどうしていたんだろう!(ただこまねいて見ているわけではなかったが何もできなかった、ソッチに手が回らなかったというほうが正解かな)

所感:
 自分自身、特ににもしなかったが、好きで何もしなかったわけではない。物理的な制約(質問にもあったように、そもそも就業時間中はTwitterなんかできない)とか、定時で帰ろうとしてもバス、電車がゴタゴタで2時間30分の移動時間。仙台ではなんとか繋がる携帯でのインターネットも自宅に近づくにつれ繋がらなくなる状況の中で、そこで出来ることと言えば、携帯でインターネットを使って自分が活用する情報の収集ぐらい。不便極まりない。あとまずは家族を守るのが先決とか・・・実質、自分も家族が寝てから2時間程度の活動時間。

 自分がかろうじてやったことといえば、作っている地域Twitterボットの収集したツイートを見ていると、震災後の商品がココで売っているとか、あの店はもうやっている、やっていないという情報が飛び交っていたので、店ごとにグルーピングしてBOTのサイトで表示できるようにしたことぐらい。どれだけの人が活用したんだろうとか考えたがまた自分への嫌悪感。

東北スピーカーによるLT大会①

15:15-16:00
出演者 主に東北のコミュニティ全16団体のなかから

Androidの会東北支部
  • グッドツリー西原さんが講演
  • この会の目的はアンドロイドの普及、コミュニティの形成、ビジネス活性化
  • 毎月発信会@アエル、もくもく勉強会 今まで17回ほど開催
東北情報セキュリティ

  • おやつ、重要です!


プレゼン資料がなんとも。次のページに映る前にサブリミナル効果のようにお菓子の映像が写される。新たな表現方法ですね。

Hack For Miyagi
  • 講演者:いわずと知れた、TDCの小泉さん(@koi_zoom1)
  • ハックフォージャパンの宮城支部
  • http://www.hack4.jpから参加可能
  • 7/23, 7/30にアイデアソン、ハッカソンやるよー(アエル8F、10:00-18:00)
  • 力になりたい思いをつなぐ、被災地の思いをITで変える。
  • このコミュニティからの商品化!「復興時計」
Project ichigan

講演者:ITアーキテクト大喜利でもお話した、鈴木雄介

  • http://project-ichigan.jp
  • 震災後、東京として何ができるか
  • 自治体業務が再開できるよう考える、非営利のプロジェクト
  • 自治体システムが業務を迅速に再開できるような新しいRA(リファレンスモデル)を考える。
  • RAの世界への公開により、アーキテクチャの変遷を世界に発信。
  • 現状は、各自治体に多様な視点からヒアリングをしている段階。
  • これは、次のために何ができるかを提示し、RAを通じて皆が考えるきっかけとしたい。


Fandroid

エフスタ
  • @efsta_radiation
  • 講演者:エフスタの皆さん
  • 2年前から開催
  • 東北から発信することを目的とする
  • 歌でLTをした!すごい!
  • 福島で個人、公、公開されている放射能を公開し、みなの判断材料とする。
  • 2次利用しやすいような形式で公開して欲しい旨、福島県に申し入れ中

 放射能は各自治体でも公開されているが、自分の町もそうだが、2次利用が難しい状態で公開されているのが多い、PDFとか、HTML解析もできないようなむごいホームページとかね。僕も今のボットに自治体の公表している計測量をしゃべらせたくて2次利用したいんだけどとは思っていたが。ふと感じたんだけど、そう思っている人は多いんじゃないかな。市町村に使ってもらえるデータベースを作って、そこに個人、自治体を問わず入力してもらったら銅だろうかとか。API作ってほしいとか。


Akit.m

  • 講演者:伊藤 勝良さん(@gutskun)
  • 第一水曜日にやっている
WACS

未来のために私たちの帆を立てよう-東北で再び

16:15-17:30
出演者 DevLOVE

  • メイン講演者:TwitterID:@papanda
  • 東京でやっているコミュニティ。
  • いろんなテーマで勉強会(テスト、CI、ユーザビリティ・・・多岐にわたる)
  • 3年で47回開催。
  • 簡単な設問を携帯から回答、回答の状況をリアルタイムに写し、自分の選んだ内容を他の人と共有して話す。

所感:
 正直、今回の中であまり期待していないお話だったのですが、このイベントの中では一番だったかなと感じるぐらい面白かった。やったことは、簡単な設問(4択)を一つづつ答え、答えるたびに、周りの人とコミュニケーションをするもの。最後の設問は、「月曜日あなたは何ができますか?」という設問で、僕は「勉強会を企画する」を選んだ。僕は実行することをココに宣言スルモノデアリマス。(玉砕覚悟!)

 

懇親会

 総勢64人(だったかな?)の懇親会。楽しかったです。

じゃんけん大会で貰った〜!ありがとうございます。(今年の運を使い切ってしまったような気が・・・)

 色々な方とお話させていただきましたが、みんな、ITで何かをやりたい!って思っている。何か一緒にやりましょう!