arcanum_jp’s blog

おっさんの日記

本『キュレーションの時代』を読んだ

 本屋で見かけたが、グッとこらえてなぜかAmazonで購入。震災前に到着したので良かったが・・・危ない危ない・・・

 ※この文章は震災前後で読んで書いた感想。ずっと公開忘れていた。

Webに対するモヤモヤ感

 すばらしい。自分が今までWebに感じていたモヤモヤ感がすっきりした。それは何か?私は2000年前後からインターネットを使い始めたのだけど、その頃はWeb上ではホームページが花盛りだったような気がする。それがYahooを初めとするポータルでまとめられ、情報はココを見ればよいようになった。そしてブログ、Wiki・・・とホームページを効率よく作るシステムが出来上がってくる。沢山の情報を個人で発信するサービスが出てくる。


 今も同じだが、情報を発信する人がいて、それをまとめ上げハブにする人がいる。発信するツールを効率よくする人がいる。その使用で情報発信の敷居が下がり情報が爆発的に増える。またまとめる人が現れる。最終的には今のところ「Googleで検索」で大きな情報源、小さなブログの記事と探すことはできるが、いまだにWebに対するモヤモヤ感がある。このモヤモヤ感を払拭するために何度と無くWebアプリ(サービス)を作ろうかと考えた。


 じゃ、そのモヤモヤ感って何よ!となるが、「とある趣味などの情報を検索する際、Webの海は広く情報はブログ、サイトなどに霧散していて、どこを見ればよいか分からないってこと。」Googleはすばらしいけど検索ワードを考えるとか人間の頭がGoogleに合わせて進化しないといけない。そんな機械的なものじゃなくて、1人または複数の共同作業でまとめて出来上がったハブサイトがあればいいなと感じていた。Googleが台頭してきてから鼻で笑ったYahooの人力で登録するディレクトリ検索のような・・・僕の考えていたことは単なるWikipediaのようなまとめ作業サイト+α程度(今で言うとNAVERなどのサービス)であったが、その一つ先を行く。Webにはキュレーターが必要だと言う。

キュレーションとは

無数の情報の海の中から、自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、そこに新たな意味を与え、そして多くの人と共有すること

 これからはWebでのキュレーターが必要になってくるという。しかも単なるまとめる人ではなく、まとめた情報にその人の視点、考えを入れて紹介できる人。本書で言うとネット上の情報の海から自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、その人なりの解釈を行い、公開、共有する人と言うことになるのかな?これが僕のWebでの思っていた本当のモヤモヤで、この本では「キュレーターの視座が重要になってくる」と言っている。


 今後、自分を取り巻く情報の中から必要な情報を検索、取得する方法としては、検索ワードで拾ってくるような原始的な方法ではなく、情報を得る=視座を得ると、パラダイムがシフトするという。なので情報、インターネットの海の中で、特定の分野について視座を提供できる人間が必要になってくるし、重要になってくる。何も自分の意見が言えることが重要じゃないと言っているのではなく、情報を集めるときの効率性として、他人の視座が必用になってくるということ。