公開をやめ、サーバーから撤去しました
バス停検索!
http://busstop.arcanum.jp
とりあえず、最低限の機能ができたのと、スマフォなどでの表示がどうなるか見てみたいため、いったん公開してみました。データは宮城県だけです。公開して分かったのですが、スマフォは表示領域、使用感とも全滅ですね。
なんで作ったの?
国土地理院のデータ一覧を見ていると、バス停の座標があるではありませんか。古いんだろ?と思いつつもGIS系の何かを作ってみたかったこともありバス停の座標、その情報を地図に表示できれば一応「バス停検索サービス」になるんじゃないかな・・・と思いつき作りました。
1日あたり平均1時間程度を2013年2月初めから毎日、続けていますので約4人日、あと出張中の新幹線の中などまとまった時間を取った場合もありますので、倍にしてだいたい8人日〜10人日ぐらいでしょうか。(テストはなしで、自分の確認のみです)
国土数値情報は、国土計画の策定や実施の支援のために整備されたものです。
http://nlftp.mlit.go.jp/index.html#data2
行政区域、鉄道、道路、河川、地価公示、土地利用メッシュ、公共施設など、国土に関する様々な情報を整備しています。
国土数値情報ダウンロードサービスについて
http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/index.html
この中で「バス停留所(点)」「バスルート(線)」のデータを使っていますが、公開されている図形データをそのまま使用せずに、添付されていたXMLデータからGISデータを構築しています。今回作ったような、これと同じようなサービス、結構存在します。やはりデータは公開されているのでそこから何かしらのサービスサイトを作ると考える人はいるんですね。
路線バスの最寄りバス停留所位置を地図や市町村名から探せる無料サービスです。(全国約25万ヶ所を対象)
http://buste.in/search/bus/
地図から、入力した住所から近くのバス停留所を検索出来ますので、お出かけの交通アクセス情報にもご利用下さい。
バス停マップ
http://bustei.publicmap.jp/
↑ここは多分ほかの位置情報などもサービス名を変えて公開しているようです。
このサイトは作成中ですがお使いいただけます。
バス路線マップJPは全国のバス会社1,577社、27,206のバス路線、約25万箇所のバス停を地図で簡単に探せるサイトです。
http://bus-jp.net/map/0104007000
地図は、市町村単位のバス停マップ、バス路線単位のバス路線マップなどがあります。
どんなことができるのか
下記のような機能を備えています。
バス停名からバス停の場所を検索
いつも使っているバス停の名前が分かるのであれば、そこから場所を検索します。検索は部分一致ですのでバス停名の一部さえわかれば検索可能です。
郵便番号から近くのバス停の場所を検索
郵便番号から住所を割り出し、その付近のバス停を検索します。これは先の住所から検索と同じです。郵便番号から住所を割り出し、その付近のバス停を検索します。
地図のドラッグ&ドロップで逐次、地図内のバス停を検索
一度バス停を検索した後は、地図をドラッグ&ドロップで移動すると、地図内にあるバス停を検索していきます。データ通信量の都合上、地図内で10件以上バス停が見つかった場合は、上位10件のみを画面に表示しようとします。その場合はもうちょっと地図を拡大してドラッグ&ドロップしてみてください。
検索したバス停の情報を表示
バス停は地図上にマーカー表示しますので、そのマーカーをクリックすると、「そのバス停名」「そのバス停を通る、バス系統名」を表示します。系統名をクリックすると、地図上にその経路を引きます。また、「通過するバス停を見る」リンクをクリックすると、その系統が使っているバス停をリスト表示します。
今後の展開
案1:その他公開データの連携
バス停に限らず、国土地理院で公開しているその他のデータ、たとえば病院、公共施設、などの情報を重ね合わせると面白いかなと思います。バス停の場所を検索して、その付近の公共施設を検索、またはその逆で、公共施設を検索し、その付近のバス停を検索など。
案2:バス会社のデータと連携
バスの時刻表と連動できればと思います。先ほど、同じようなサービスがたくさんあったと書きましたが、これができているサービスは無いようです。公開されているデータのみで作るサービスはそれぐらいが限界なんでしょう。バス会社とのデータ連携となると、たとえバス会社がOKしたとしても、全国個別のバス会社に対応しなくてはならず、割に合わないからです。この辺をどう解決していくかが問題ですね。
案3:地域情報との連動
地域の店舗などの情報を表示できるようにする。今いる場所にあるバス停を検索 → 近くにあるお店などがポップアップやリストで表示される。これはまさにGoogle Mapsそのものですが・・・orz...
案4:スマフォの座標との連動。
大概このサービスを使うとしたら、スマフォなのかなと思っています。その場合、たとえばこのサービスを使うとして「いまいる場所なんざわからん」「いまいる場所なんか入力するの面倒」だと思います。でもブラウザに位置情報を取得するすべはありません。なので、Andoroid側で座標を取得してそのままこのWebサービスに流すような簡単なスマフォアプリ(ランチャー)を作ればちょっとは使いやすくなるのかなと思います。
以外とデータが不正確
例えば、バス停の場所。よくよく座標をみてみるとなんと道路の真ん中じゃないですか〜!。
これは多分なんですが、バス停は道路の両側にあります。しかも道路の反対側ではなく、位置も微妙にずれています。でもデータ上のバス停は一つです。そのため苦肉の策として同じバス停名の真ん中にバス停座標が打たれたのではないでしょうか。
系統データもすごく不正確です。道路をはみ出しているのすらあります。下は、先ほどの球場前バス停を通るバス経路の一部です・・・な!なんと、パチンコ屋の中を通っているではありませんか!これはiPhoneのパチンコガンダム駅に対抗しているのでしょうか・・・やるな、国土交通省・・・
あと、経路データは、「バスが通る経路」ではなく「バスが通る道リスト」です。どういうことかと言うと、とある交差点で左折して、バス回転所で引き返し、その後同じ交差点に戻ってくるとします。その場合、バスが通る経路であれば、左折して引き換えし、同じ道を戻ってくるように座標データが打たれているわけです。しかし、公開されているXML上にあるデータは、この場所からこの場所に向かう線、この交差点から引き返す場所までの線といったように、始点から終点までの続く点リストではなく、見た目上、経路になるような複数の線を寄せ集めた線リストです。つまり、正確にバスが通る道(順番)が分かるわけではないんです!
この辺は、本当にこのバス停および経路のサービスをするのであれば、時間をかけてデータを直していくしかないのかなと思います。その辺はやはりゼンリンなどが人を投入してデータを更新していくのを見るように、個人でデータを更新していくのは無理なのじゃないのかなと。データはデータでこのまま使い、サービスとして修正する口(お問い合わせなど)は用意する。この辺が個人で行う上では限界なのかなと思います。
あと、今回使った「バス停留所(点)」「バスルート(線)」のデータ構造が微妙に連携していないところもすご〜く気になりますね。せっかく内部でIDとかあるのに、結局は日本語名称をキーにせざるを得ないという・・・すごく歯がゆいデータ仕様・・・
しかし、希望を言ってしまえばこれだけの日本全国を網羅するデータ(不正確かもしれないけど)が無料で公開されているわけで、サービスを作ろうと思うと、いつもは「データはどうすんべ?」と途方に暮れるわけですが、そのデータを一から作らなくていいので、そのデータを使ったアイデアさえ考え付けば何かしらサービスを作れるのではないでしょうか?
たとえば今回はバス停座標を使いましたが、公開されているデータには「森林地域(面)」や「自然公園地域(面)」などもあるわけです。このデータを使い、たとえば森林が大好きで休みの日には散歩するのが趣味な人が「森林からほど近い所に存在するアパート」を検索するサイトなどのきめの細かいアプリが作れるわけです。