arcanum_jp’s blog

おっさんの日記

「嫌われる勇気」読んだけど、なんか他の心理学と違って哲学っぽいね。

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

 ※例によって本書の内容なんか書いてないよう!

 アドラー心理学ってキャッチを見て思わず購入。たしか昔アドラー心理学入門なんてのをPHP新書あたりで読んでような・・・もう覚えていないや。(自分の読書が身になっていない証拠ですなw)心理学はフロイトユングで面白く思い、行動分析学で腑に落ちた感じたしてたが・・・

 悩み多き青年と哲学者の問答で進みます。アドラー心理学の考えになじめない悩み多き青年が僕たちのアドラー心理学への無意識的に、または意識的に出てくるであろう疑問を代弁してくれます。ロボット三原則を作ったアシモフが小説の中でロボット三原則を検証していったようにアドラー心理学の疑問の一つ一つを青年が提起し、哲人が説明するという形式で分かりやすく説明してくれます。ってこの青年、ちょっとありえないぐらい哲学者に対して反発しすぎ!!と思うのは僕だけ?こういう形式の本は依然読んだ「信じない人のための〈宗教学〉入門―現代社会と宗教問題の本質 (サンガ新書 41)」に似てる。

この本を読むときは一Q禅師の禅問答よりもそれをまとめた編集者の言葉に注意するといい。この本が言うタイムイズマネーの現代人にはよくまとめられて分かるように言ってくれる。でも、一Q禅師の言葉を聴いて自分で咀嚼してから読むから良くまとまっているとおもうんだろうけどね。

http://d.hatena.ne.jp/arcanum_jp/20110604/1307179685

 怒りへの対処は「怒らないこと2」に似ている

こう見ると罪を憎んで人を憎まずと言うことだな。いや、罪を憎むのもダメかな、過ぎればパラーサになる。諸行無常が肝要ってことだな。その観察した怒りを理解した上で、怒りと戦うのではなく、(その戦うという感情自体が怒り)怒りを収める方法を紹介する。本書の最期では人生を完成させる方法を説く。

http://d.hatena.ne.jp/arcanum_jp/20110203/1296736795


 本を読んだ感じは、自分を思い直すとか自分についてしっかりと考えよう!とか思う人には非常にハマる感じかと思う。面白いし。でも子供とかにいきなりこの考えは難しいかな。「自分を考えよ!」みたいに考え方の考え方をまず訓練しないと難しそうとおもた。

 アマゾンで評価1をつけていた人が言っていたけど「これを読んでいる人、9割は実行しないだろうね、きっと。・・・略・・・本読んで、気分良くなるのもいいけど、勇気を出して実行した方がきっといいと思うんだけどなあ。」って(略は自分が行った)言っているけどその通りなんじゃないかな。この本を読んだ殆どの人は面白いと思った反面、その通りに行動なんかしない。この評価者も斜に構えているけど本の内容を知った上で書いているような文章。コメントが凄いむごいなと思ったけど。

タイトルもいいし、内容も申し分ないけど、
これを読んでいる人、9割は実行しないだろうね、きっと。
個人的な事言うけど、一番の幸せって自分に出来なかったこと、苦しかったこと、言い訳しないで立ち向かって、
乗り越えた瞬間、最高の気分になるよね。
本読んで、気分良くなるのもいいけど、勇気を出して実行した方がきっといいと思うんだけどなあ。

http://www.amazon.co.jp/product-reviews/4478025819/ref=cm_cr_dp_hist_one?ie=UTF8&filterBy=addOneStar&showViewpoints=0


 原因の分析やどうすればいいか?はこの本の考え方を実行すればなんとなくできるけどそこからどう未来を見ていくか、行動していくかについては本書でも漠然としか答えてくれない。まぁそんなのは「自分」が見つけるもんだし本が教えてくれるわきゃない。実行しないというのは「実行したくても仕方がわかんない」と言うのも含まれると思う。人間、行動が身についていないとその行動すること自体が無理ゲーでしょ。やることが分かっていて勇気があったとしてもね。「行動する一歩」が難しいんだろうけど、、まぁ自分もなんだけど

Shut the fuck up and write some code. (ぐだぐだ言ってないでコードを書けよ、ハゲ。)

http://d.hatena.ne.jp/arcanum_jp/20140317/1395063946

 とまぁ、、、自分に言っている。

 ユングだろうがフロイトだろうがアドラーだろうが行動分析学だろうが根っこは同じようなことを言っているなぁって思った次第。特にこの本を読む限りアドラー心理学の考え方は行動分析学ABC分析とかに似ているなぁと・・・