arcanum_jp’s blog

おっさんの日記

「経営者が知らない 人材不足解消法 (経営者新書)」を読んだ

経営者が知らない 人材不足解消法 (経営者新書)

経営者が知らない 人材不足解消法 (経営者新書)

もうね、本屋で何読もうかと思いつつ適当に買った本。僕はなぜこんな本を買ったのでしょうか・・・経営者でもないのに・・・


読んだ感想としては、従業員目線で言うと正直至極当たり前のことが書いてある。読んでて眠そうになったし、どうしてこんな事を金出してまで読まなくてはならないのか・・・過去の僕よ、どうしてこの本を買ったのか?と思いつつ通勤中の電車の中で悶絶した。下っ端が当り前のって思うぐらいのなんで偉い人が出来ないのさ?って疑問で一杯になるのよ。読んでて。


この本は中小企業の経営者を読者層としているが、大体社長と数人の従業員から事業展開して大きくなっていく会社(その中で人材採用、従業員の成果などに悩んでいる経営者)をターゲットにしているのだと感じた。大体従業員数にして10人から20人規模の会社でしょうか。いわゆる社長がみんなの顔、正確を知っているという会社です。


そういった会社の経営者はもともと自分で何でも出来るスーパーマンでありだからこそ起業して経営者になった。何でも出来なきゃ生きて来れなかった、またお客様にもその人個人のキャラクターで持っているようなものなのだろう。そう言ったとびぬけた人には下々の気持ちなどは分からないし、あれこれと雇った人に期待してしまうのだろうと。そして幻滅し悩む。


著書の中で気になった点は「人材」「教育」「非公式なコミュニケーション」です。どれも仕事をしていて当たり前な事だよなぁと思ってしまう事です。


例えば人材採用については著者は「冷蔵庫の食材」を例にしています。食事を作ろうとスーパーに行き食材を買うのは良いのですが、献立を決めておかないとアレコレと無駄なものを買ってしまいがちですし何よりまず冷蔵庫の中身を把握しておかなくてはなりません。それと同じように、企業が何をしたいか?を精査し、自社でその分野で必要な人材はいないのか?いないならどのような能力の人材が必要か?まで定義していないとイケないといいます。ただ単に挨拶がてら良い人いない?だったり、何でもできるスーパーマンを求めてはいけないのです。


ね?至極当たり前でしょ?せっかく人材を採用するのだからあれもこれも出来る、任せたい、いやその人材にいくらお金かけるつもりですか!そのような人材であればとっくの昔に自分で起業しています。またせっかく採用した人材についても希望通りの成果が出ないと嘆く。これについては教育が必要と説いています。


全体的に著者が言いたい事は従業員を自分の子供を育てるように扱えって事です。すべては経営者が自社にとってどういう人材が必要かその定義を行い、その人材になるように段階的なレベルを優先順位を作って階段を上がるように従業員を導いていく、また従業員は一人の人間であるため経営者と同じ考えではありません。その人材のやり方を含め、多様な価値観を受け入れていく必要がある。


その活動の中では従業員との非公式なコミュニケーション、例えばタバコルームでの何気ない会話、一緒に食事した中での会話など従業員の話を聞くだけの情報収集が必要であったり従業員の仕事がし易いような環境整備であったり、これについては例えばバイトでできる単純作業なんかはマニュアル作って作業を無くしてしまうなどの仕事内容の精査が必要って事です。


これ、従業員目線でこの経営者を見たら、親そのものじゃないの?って事。受容する母親役と課題を解決していく父親役が求められるって事でしょう。ごめん、初めに至極当たり前すぎて眠くなったって書いてしまったけど俺この時点でこんなに出来てねえわ・・・って思ってしまった・・・子どもと同レベルで喧嘩して父親役も満足に出来てないのに母親役まで・・・すげぇな経営者・・・


本自体は二時間もあれば読めるので、経営者じゃなくても読んで参考になる部分は多いと思います。至極当たり前のことが書いてあると言う事は、逆に至極あたりまえの事をすれば良い事が起こりますよ?と言う事です。昔仕事は結局ABCが大事って言葉が合った事を思い出した

A:当たり前の事を
B:馬鹿にせず
C:ちゃんとする