arcanum_jp’s blog

おっさんの日記

実は、職業訓練校あがりです。

 
 トラックバック先のエントリが妙に懐かしかったので。以下追記するかも知れませんが。
 http://d.hatena.ne.jp/pha/20080429/1209464163

 自分がこの学校を知ったのは、一番初めに就職した会社で外回り(営業ね)をしているときにお客さんの女の子と話していて出たのがきっかけ。そのとき自分は営業なんてやってても身にならないなぁと思い、何か手に職をつけたほうがいいのではと漠然と思っていた時期だったので、凄く新鮮だったのを覚えています。


 バカな自分は教えられた職業訓練校にいきなり行って「どうやればココに入れるんですか」と聞いてみて、職業訓練校の募集時期に合わせて会社を辞めるように動きました。入れる当てもないのに。今思えば相当無謀だったなと感じます。


 「手に職を」と言うことで、むかしからプログラムをやっていたので情報系の職に進みたいと思っていた。ただそんな何の実績もない人をどこも雇ってくれるはずも無いと分かっていたのと、職業訓練校の期間は履歴書の中では学歴ではなく職歴にあたり、一応実績として書くことができると言うので、自分には行く価値があった。


 失職して1ヶ月後に募集に行くようにしていたけど、その間当然職安の人からは就職先斡旋で電話がかかってくる。断ろうとすると「なんでこちらが提示した就職先に納得できないんだ?」みたいな口調になる。電話先で訓練校に応募する旨を伝えたけど、当時手取り14万でボーナスなしで家族経営の会社に誰が好き好んで行くのかなと思いつつ、営業の「え」の字ぐらいしか知っていない若造にはそんなところしか行く当てが無いんだなとわびしくなったもんだな。


 職業訓練校にはいろんな人がいたけど正直「今の自分を変えたい」と思う人たちと「とりあえず4時30分まで居れば失業保険がもらえる」みたいな感じの人たちに分かれたと思う。前者の中でも失業保険があって来る人と、無くて来る人(大学を出たけど、就職できなかったとかいった理由のある人たち)では雲泥の差があって、無くてくる人達なんかは真摯に勉強の時間を見ていたと思う。自分にとっても1日中自由に使える時間は非常に貴重で、先生の話を聞きつつ授業に関係ない自分に必要な勉強をしていました。

 
 エントリのなかでも「失業保険がたくさんもらえるって本当?」の話なんだけど、自分が訓練を受けていたときには3ヶ月の失業保険給付期間があと1日で終わる人が入って晴れて6ヶ月延長された人とかいたり、ある人は給付金の金額の査定が過去6ヶ月の収入(だったけか?)なので、収入が大きくなるよう残業などを無理矢理やっていたみたいな感じの話をする人もいた。と、タイミングによっては給付金の受ける金額に差があるみたい。

 
 そのときから10年ぐらいたって今があるわけですが、IT業界も技術が給料に正当に評価されるわけでもなく、今考えれば別に「手に職」って訳でもない。あのままの会社に居た場合と今の職業では給料もドッコイドッコイだし7Kなわけですけど、自分にとってよい判断だったと思っています。


 職安はどうしても「前職の経験から入りやすい所」を紹介するので、自分のように営業からぜんぜん違う業種に行きたいとか言う人は一応「職業訓練校」も視野に入れるのもよいのではと思います。


 後日談:

 職業訓練校では色々なことを学べます。それこそコンピュータの基礎とかネットワークの基礎(TCP/IPの仕組みとか)なので自分は企業に面接に行くとき「こんな事やってました!」見たいに色々資料作って持っていったけど、たいていの企業の面接官は「ガッコで勉強した事と実際の仕事は違うからねぇ〜」見たいに言われました。職業訓練校自体にはあまり期待しすぎずに、「なりたい自分になるための期間のきっかけ」ぐらいに思ったほうがいいのかな。