arcanum_jp’s blog

おっさんの日記

情報システム関係の人とかこれ見とくといいよ を見て

 下記、URL、すんごい面白い。


 工事進行基準はどうか分からないけど、パフォーマンスベースで金額が算定できるってのはいいと思う。社内のパフォーマンスをEVMで計測して基準を作っておけば、お客様には「これが弊社の価格です」と言いやすくなると思う。でも、どこまでもEVMベースってのは難しいと思うけどね。


 Sier的には人月ベースの方が計算が楽なので、そっちを使い続けて、比較的動きやすい小さな会社から「ウチの稼動のパフォーマンスはこんなでっせ!」ってなっていくのかな。いやいや、フリーランスの方が「今までの状況からパフォーマンスはこうなので、この金額です」と言いやすくなるのかな。

こんなの出てたから、見ておくといいかもね。

情報システム関係の人とかこれ見とくといいよ - チョコっとラブ的なにか

経済産業省では、情報システムの取引において、現行の「人月方式」以外での価格決定方法を模索するため、情報システムの付加価値に着目して価格を決定する「パフォーマンスベース契約」について検討を行ってまいりました。
今般、「情報システムのパフォーマンスベース契約に関する調査研究」報告書として取りまとめましたので、公表いたします。

「情報システムのパフォーマンスベース契約に関する調査研究」報告書の公表について - 経済産業省

追記:2009/08/05

 昨日の文書についてですが、どうやら勘違いしていた模様です。名前がパフォーマンスベースと言うことで、資料を読む前から勘違いしていたみたいです。自分が考えたのは、今までの人月ベースの考えと同じで、どうやったら単価を高く提示できる方法があるかということで、作るときのパフォーマンスがよければ高く単価を提示できる理由になるんではと思っていた。なのでEVMによる基礎データが必要と・・・そういう流れになるのかなと。


 どっかのサイトで言っていたけど、単価の説明がお客様になかなか納得できる形で出せない。そうなればパフォーマンスが単価の基準になるのかなと。


 このPBCは、できたものの生み出す価値により支払われるということで、その「製造物」を作るときのパフォーマンスによって支払うと言うことではなくて、その、「製造物」ができた後に創出される価値により支払われるということ。


 正直、志向性が変わるのは良いと思いました。顧客から見れば「顧客対Sier」、Sierから見れば「Sier対顧客」の構図だったのに対して、PBCになると「顧客・Sier 対 問題」と言う構図になるためにお客様の近い位置で仕事が
しやすくなるのではないかとうことです。先日の上流工程勉強会じゃないけど、お客様とスクラム組んで仕事がしやすくなるのかなぁと・・・


 ただし、お金を支払う側からみれば、支払いを固定にできないので、ちょっとね・・・となってしまうんじゃないかなと思いました。PCBによって支払われる金額が上がることは製造元にとってはいいことかもしれないけど。


 製造でデスマがあったとしても、その後のKPIがよければデスマ分は回収できるということもあるのかと思いました。それにしてもデスマの時の残業代なんかは当然、売上がたたないのでサービス残業なんかになっていると思うから、後から精算って仕組みも必要になってくるんじゃないかなと思います。(労働基準法については前の話には、置いておきます)


 Sierにとっては下限値を決めないと、売上がリスキーになる。お客にとってみれば上限値を決めないと多く支払う可能性が出てくる。結果して、大人の話合いでKPIで設定される金額は限りなく下限値と上限値が近くなるんじゃないかなとも思いました。ただ、お客と製造元がともに信頼関係にあるのであれば、文書の言葉じゃないけどWin-Winな取引ができるのかなとも思った次第です。


 ま、でもよく考えてみりゃ、製造側にとってみればできた後の創造される価値なんてのは関係ないような・・・お客様の資産価値をPBCって言う言葉でできる前から唾つけて引っぺがそうとするヤクザみたいな営業を想像してしまった。