arcanum_jp’s blog

おっさんの日記

「断る力」を読んでいる。


断る力 (文春新書)

断る力 (文春新書)


 バイク通になった自分にとって、たまの通勤電車で読む本として購入。なので、読んでいるところでの感想。酒飲んで帰りの酔っ払った電車のなかだったけど、結構読むことができました。僕はこの人の本はなぜか避けていたのだけど、(だって本全体にアノ人の強そうな顔が・・・食われそう。というのは置いておいて、この人はメディアで何事にも精力的過ぎて会社の中での負け組み:Pの僕には合わないだろうと思っていた)本冒頭から2/3ぐらいまで。ここまでは、氏自身の体験による"コモディディ化"(一般化)という言葉と、"スペシャリティ化"という言葉が僕の中では心に残りました。


 よく、仕事で「お客様に氏名してもらえる人材になろう」「誰にも負けないよう資格を取ろう」とかいった事をよく聞き、それが一種のスペシャリティのように言われますが、実はこれも一種のコモディティ化ということでしょうか。氏名してもらうためにはお客様を気持ちよくしてやる必要があり、それは年が行くにしたがって最終的には過当競争になっていきます。お客様と個人的な関係を築くことができなければ、いずれにせよ若い人、海外のスペシャリティには負けてしまいます。また、資格が出た初期に取っていなければ、その資格を持つことが一般的になればそれはもうコモディティ化です。


 僕は常づね「そういう人材は理想なんだけど」と思いながらも、この人の本を読んで、じゃぁ、スペシャリティ化とはどういうことかと電車から家に着くまで考えましたが、僕の業界で言うと、スペシャリティ化というのは、仕事を生む人達なのではないかと思います。物事には0から1を作る人、それを広める人、広まったのを使う人の3種類あるとすれば、このうち、前の2種類の人達。イノベーターとアーリーアダプターといわれる人達。最期の人達はいわゆるコモディティ化した業務を過当競争のなかで戦う人達です。
 

 何をいいたいかというと、残ったパイを分け合う人間ではなくて、自分の中からパイを作り出す人間になりたい。そう考えていました。こんな年になってもね。と自虐的。また「豚と鶏の話」じゃないけど、そのパイを作り出すにも自分の身を削ったんじゃ意味がないけどね。


 読んだらもうちょっと感想を書きます。酔っ払っているんで、感傷的な感想。