- 作者: 桑原晃弥
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2011/04/21
- メディア: 新書
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (6件) を見る
5月から泉中央−台原間の地下鉄が再開!となるとまた電車の中では本しかやることが無い日々が・・・ヤレヤレ・・・と思い本屋に向かう。あくまでも重そうに。妻にはそう見えるように。でも妻から見えない顔はニンマリと笑っていたに違いない。これで重労働をする奴隷達が歌を歌いながら疲れを忘れようとするように寒い中をバイクでブルブル震えながら歌う日々は終わった。とか思ったかどうかは定かではない。
正直軽い読み物ですが、いくつか気になったのは「誰が勝者になるかは、ユーザーが決める」ということだろう。本書の「はじめに」で書いているように、グーグルはお金を主体としたビジネスより「ビジョン」からスタートしているとのこと。色々なサイトで言われるアレだ
人類が使う全情報を集めて整理する。
お金ではなくビジョン。ビジョンを実現すればユーザーは使ってくれるだろう。これと似たようなものだろうが、「いいものを作っていればお客様は買ってくれるだろう」という心理がある。モノ作りをする人間からみれば、至極まっとうな感じになるが体外はあまりうまくいかなかったりする、この「なぜうまくいかないか?」について、本書で言っている「誰が勝者になるかは、ユーザーが決める」が欠けているからなのではないかなと感じた。
本書を読むまであまり気に留めなかったが、あのシンプルなグーグルのサイトもユーザーの検索の気を散らさないため、画像検索のページに広告が載らないのもユーザーの検索の気を散らさないため・・・と至るところユーザーに気を配ったところがあるという。なるほどいいものを作ったとしてもユーザー視点が欠けていれば誰も使ってはくれない。それが「後から客はついて来る」ということだろうか。それが「邪悪になるな」ということだろう。
あと、ビル・ゲイツしかり、ジョブズしかり、ホリエモンしかり、こういった偉人達の本を読んで毎回感じるのは天才ってのは突き抜けているから天才なんだね。いくらテストの点が良くても、皆が「頭がいいなぁ」って思ってもそれは秀才。その秀才にプラスして「コレと思ったら愚直にやり遂げる、他人の意見は無視!」という力があるのが天才。「夢は疑った者から脱落していく」と同じように自分の力、その未来を信じて突き進むことが重要なんではないかと。本書でも書いている。
p80 ラリー・ペイジ
偉大な科学者は常識を無視して本能に従ったから成功した。会社経営も同じだ。
最後に、Googleの語源は10の100乗を表す「Googol」にしたかったのだが既にドメインが取られていたために出来なかったからだそうだ。おお!そうだったのか。