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おっさんの日記

「稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?」を読んで、気持ちが軽くなった件

稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?

稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?


 自分だけで本屋を回っていると何読んでいいか分からなくなってくる。そんなときかん吉さんのブログを何気なくよんで面白そうだなと思い購入。題名はアレで今までの自分だったら避ける本だけど丁度Amazonのギフトカードもあったしね。

財布がくたびれてきたので、新調しようと考えていたところに、書店で本書のタイトルが目に飛び込んできました。
稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?
私がそこまで財布の力を信じる理由の一つに、財布にまつわるある不思議な法則があります。
それが、「年収200倍の法則」。

「財布の購入価格×200」の数字が、ちょうど持ち主の年収(経営者の場合は可処分所得)を表してしまうというものです。
「財布の値段×200」で持ち主の年収が計算できるそうです。私の場合はドンピシャでした。本書では、その背景に迫ります。

稼ぐ人はなぜ、長財布を使うのか?


 著者も本書で書いている通り、長財布を使えば稼ぐようになれるわけではない。たとえ今二つ折り財布を使っていたとしても、お金に対する意識を改めて接していけば、自然と収入は後から付いてくるというもの。その意識を向けるはじめの一歩が著者曰く、長財布という小物であるという。また、財布とか小物を新調しなくとも、自分が良いと思った人のやり方、考え方を真似るだけでもよい。


 お金に困らない人の習慣を著者自身の経験とクライアント(社長とか)を通じ分析した本、そこには科学的な根拠などは何も無い。単に著者の経験から来る気づきがあるのみで誰でもできるルールを紹介しつつお金から自由になるための考え方を紹介する。当たり前だがお金に困らない人ほどお金の事から自由である。ただ、お金がなくとも気持ち次第でお金を考える事から自由にはなれる。本前半のハウツーは単なる掴みであり、実践するもの良いがお金に対する気の持ちようを本から得るといいと思う。


 お金に人格があるように扱う。お金は自分を大切に扱ってくれる人にやってくる。例えばお金だって折れ曲がって入るのは嫌だろうとか、二つ折り財布を尻のポケットに入れて座るとき踏み潰されるのは嫌だろうとか、支払いの際は「いってらっしゃい」という気持ち、貰うときは「お帰りなさい」の気持ち・・・そういった何気ない気持ちもお金に対して考えてやる。そういった気遣い、習慣、行動はそのお金を支払う、お金を貰うといった行為の向こう側にいる人に対しての気遣いとなって現れる。最終的には仕事、収入という結果となる。


 p149でも書いていたが、お金は基本的に人と同じと言う考え方は以前読んだホリエモンの『新資本論』で言っていたお金は信用と言う考え方と似ている。お金に人格があるように扱う⇒その向こう側の人間との関係の改善⇒収入。新資本論では、お金はその持っている本人の周りの信用を数値化したもの。信用がなければ収入も少ない。この本のお金には人格があるというくだりをお金には信用であるにしても同じように読める。


 p75の税金は気持ちよく支払うという項にしたって、以前TV番組で細木数子が同じことを言っていたが、脱税や無駄な節税で税金を安くすることを考えるより税金をすっぱり払って本業に精を出したほうが収入にも直結するということだろう。また支払った税金はその後回りまわって自分にも使われる。これは本書で言っていた近江商人の「三方よし」にも一致する。


 へんなこと書いたけど、正直面白かったです。著者の考えに素直に共感するとともにまずは「行ってらっしゃーい」と「お帰り」から真似てみようと思う。しかしお金に人格があって人のように扱うのはいいが、こうして見るとお金ってのは最高のサービスを欲するお客様のようだな。