arcanum_jp’s blog

おっさんの日記

行徳野鳥観察舎


行徳野鳥観察舎」は、「行徳近郊緑地特別保全地区」の一角にあります。ここは、かつて「新浜(しんはま)」 と呼ばれ、水鳥の生息地として世界に知られた行徳・浦安地域一帯のうち、宮内庁の「新浜鴨場」を含む一部を水鳥 や水辺の自然環境の保護のため保存・造成されたところです。

http://www.city.ichikawa.lg.jp/env02/1411000001.html


 野鳥観察が出来るということで行ってみました。クッ!どうせこういう行政の箱モノは人が来ないんだろ!クククッ・・・とか思っていたのですが・・・まさにその通りであまり人はいませんでした。場所は東京から電車で20分程度の千葉県にありながらこの広さです。田舎モンな私には非常に心が洗われますな。天気がいいと風が気持ちいいです。



 外にはこういった風に望遠レンズを持った方たちがいたりします。これは仲間同士で来ているのでしょうか?あと旦那さんが写真撮っていて奥さんがそれを見守るというのも見かけました。いいですね。一緒にこうやって何かをするってのは。うらやましいです。

 こんな感じで施設の2階、3階に望遠鏡が湿原に向けてずらっと並んでいます。自由に見ることができます。野鳥かわいい。お!サギが小魚ピチピチしてるの咥えてるとか、なんかドロの中突っついてる!とか望遠鏡越しに見る事ができます。写真が撮れないのが悲しい限りです。




 施設では野鳥の事を勉強できたりします。またなぜかカエルがいます。


 ここで待ったりした後は施設の近くにあるベンチに腰をおろしてゆっくりと本でも読むのがいいです。

野鳥病院

 併設して野鳥病院と言うのもあります。翼が折れたのや、足が不自由で保護されてしまった鳥を金網越しに自由に見ることができます。河原の土手みたいな道に面していますので、散歩がてら通った人など立ち寄って自由に見ています。野鳥が保護されて隔離部屋で、ある程度傷を治してからこの大部屋に入れられるみたいですね(治療部屋は見えません)ただ、人が来てもさっぱり驚かない所を見ると、もう長くここにいるんだろうなと思っていました。2度目の保護の個体もいるみたいです。


 説明によると、基本的には治療が終えたら野生に返すそうですが、たとえば失明したもの、翼が折れて飛べないもの、人に飼われている外来種で逃げてきたり、または逃がされたのが保護された場合はもうこの野鳥病院で一生を終えるそうです。外来種なので放せないというわけですね。鳥にとっては迷惑ですね。外来種の持つ病原体とかが在来種を死に追いやるって場合があることを考えると致し方ないのでしょうか。モヤモヤします。


 僕ら人間から見ればいつも見ることができない野鳥を見る絶好の機会になるのですが当の野鳥からしてみればつかまってしまった上になんだか毎日毎日人がきて心が休まるんかな・・・とか思ったり。こんなとき思い出すのが日本昔話のEDで「♪いいないいな、人間っていいな」って節で、たしかにね、、いろいろあるけど人間ほどいいのはないよね。




 これはフクロウです。職員さんに聞いたらこのフクロウはもうすでに失明しているそうで放すことができないとのこと。それと職員さん曰く、手当でフクロウを捕まえるときは要注意で、革製の厚い手袋をかけるそうです。迂闊に手を出すと鋭い爪でつかまれてしまうそうで、下手すると手の甲を貫いてしまうそうです。おそろしい。。。

 ネズミは夜、エサを求めて地上に出た。それがいけなかった・・音もなく近づくフクロウ・・・気が付いた時にはその恐ろしい目をした化け物は自分の上に覆いかぶさった。その鋭い爪で捕まえられるネズミ、ネズミはそのやわらかい体を爪で貫かれた。「うぐぅ・・」声にもならない悲鳴・・そして薄れゆく意識のなかネズミはフクロウに連れられて空を舞う。そしてフクロウのこちらを見る丸い目を見ていた

・・・そんな状況を想像してしまった・・・

 あと、運よく捕まえたとしてもフクロウも黙っていません。フクロウって180度後ろを振り向けるので職員さんを突っつくそうです。その日も鳥小屋のなかで職員さんのフクロウにつつかれて「いて!」って言う悲鳴がこだましてました。ガンバレw
  



 これはトンビです。かっこかわいいですね。
 

 これはチョウゲンポウ。たまにペット屋さんで売っていたりします。かわいいです。






 これはカワイイ!激カワイイ!コーヒーカップぐらいの大きさです。小屋のなかには4羽いるのですが、寝ていたり丸い目でこっちをじっと見たりしています。

行ってみて。

 行徳野鳥観察舎の方もいいですが野鳥病院など気軽に野鳥を見ることができて鳥好きのオッサンは幸せになります。子供連れて行けば色々教えられます。こういう施設は無くならないでほしいですね。