arcanum_jp’s blog

おっさんの日記

「考えないヒント―アイデアはこうして生まれる (幻冬舎新書)」

考えないヒント―アイデアはこうして生まれる (幻冬舎新書)

考えないヒント―アイデアはこうして生まれる (幻冬舎新書)

 書店で本を購入するときに、手に取ってまぁなんだろ?と思って購入したんだろうと思う。正直なんで買ったのか覚えていない本w。難しい名前なので、調べたら著者は「こやまくんどう」さんと言うらしい。テレビの脚本とかその他色々幅広く活躍されている。お店なんかも色々持っているみたい。昔見たカノッサの屈辱なんて番組も手掛けたとWikipediaに書いてあった。あぁあの番組の!(古い)TVなんて殆ど見ないから知らんのだ。


 終わりににあるように、この本を書くきっかけになった幻冬舎の担当の方の「発想術なんて、そんなたいしたことは問題じゃない。これを読んだ人が、少しでも仕事に楽しみを見いだしたなら、それでいいんだ」とあるようにこの本は、著者の今までの仕事を通しての、仕事のやりかたなどを書いた本、決してアイデアを出す方法の本ではない。今まで自分が作ってきた番組、お店など、どのような経緯で生まれてきたかなどが書かれています。読んでいて単純に面白いと感じました。


 著者のアイデアの出し方、これまでの仕事のでき方を通して、著者の底抜けに前向きな文章、正確が伝わってきます。著者は自分のようなサラリーマンと異なり、幅広く仕事をしていますが、そのきっかけと言うのは結局は、「何か儲かる事無いかな?」じゃなく(p14)や、「忙しさのなかに遊びを見つける」(p75)であったりアイデアを出すんじゃなくて、自分が楽しめるという事が大事なんだろうと感じる。


 その中でも、p62付近の「アイデアの雨乞い」が面白いです。著者はアイデアは考えるもんじゃなくて、降ってくるもんだと言います。そのアイデアが降ってくるまでの儀式みたいなもんが書いてあります。「煮詰まった時のお稲荷さん詣で」「銭湯やお風呂、シャンプー」「泳いでリフレッシュ」や「水の中で息を止める」など・・・


 まぁこういった方法は万人には当てはまらないと思いますが(と言うか著者しか当てはまらんよね)多分、無意識にでも普通の人でもやっていると思います。例えばタ バコを吸いに行くとか、


 著者の幅広くという仕事の仕方は、とりもなおさず、いい人に恵まれているという事に尽きると思いますが、いい人にたくさん出会った、著者の言葉で言うと、アイデアが化学変化を起こしたという事なんでしょう。年中、ボッチだなぁと自覚している自分にはうらやましいくらいですが、それは自分が(人との出会いに対し)今まで何ら活動していないということなんだろうなと思う。この本の中で幻冬舎の社長の信条「顰蹙(ひんしゅく)は金を出してでも買え」(p173)とありましたが、それぐらい出ていかないと、いけないんだろうなと。


 来年はもちょっと動きましょうと。言うことで今年の最後にします。