arcanum_jp’s blog

おっさんの日記

「スマホが神になる 宗教を圧倒する「情報革命」の力 (角川新書)」を読んだ

いつもスマホ(ネット)が気になるツイッターは神となったおじさんです。こんばんは。


いつもの衝撃的タイトルおじさんの本。スマホ(ネット)が神様に、いや、スマホが神様になるわけではない。宗教の奇蹟なんかはマリア様の像を拝んでいると突然啓示としてマリア様の言葉が頭に響いてくるとかブルースブラザースみたいなもんなんだろうと思うけど、そのマリア様の像がスマホに代替されるという著者の主張。ただ、個人にとってはその目の前にあるマリア像こそが神様なわけで、目の前にあるスマホが神のようになっていくだろうと。


神の啓示はマリア様の像などを端末として人々に受信され救われる。それと同様に個人の救い、何かしらへの答えはスマホを通して行われるようになる。例えば宗教に人は救いを求めるが、本物の宗教はいくら拝んでも答えてはくれない。だけど、スマホはググれば(望んだものかは別として)何かしら答えは教えてくれる。SNSの存在によって救われる人もいる。暇つぶしのゲームでも、個人にとってはそのゲームによって社会復帰などが行われたりと救いの面もある。聞けば何かしらの答えをくれるインスタントの神様端末なのだ。


著者は言及はしていないが、このスマホが神になると言う主張は集合知の事を表しているのだろう。しかしながら集合知は某食事評価サイトを見れば分かるように本当の答えは用意してくれないし、デマに先導されやすいイナゴの群れである。ものによっては救いの面を見た人もいるだろうが混沌とした情報から本当に救いを得られるのか?その集合知は恒久的なものになるのだろうか?と言うと疑問と言わざるを得ない。


本書を読んでいて感じるのは参考とする宗教と本書で言われる話題の関連性から見える話の筋がちょっと強引だな・・・と感じるところ。章立てした話も話題が飛んでしまっているのがもったいない。主張としては面白いけど、、、と言う感じがしました。