こちらの後編です。
前回は試しに一つ絵を印刷しないまでも作ってみました。今回は東北ずん子は3姉妹なので2つほど追加で作ってUVプリンターで印刷したいと思います。あと、15パズルを3つ印刷するとスペースがまだ余るのと、UVプリンタを借りる時間が余るため余った余白を利用してキーホルダーも作りたいと思います。
15パズルのサイズは100mm*100mmのため、A4に配置して残った場所分のキーホルダーデータを作ります。こんな感じですね。相変わらずきりたん推しです。あと子供、親戚にクリスマスプレゼントの一つとしてあげるキーホルダーも入れておきます。
多分これ見て、別に15パズルとキーホルダー、別々にデータ作ればいいやん、キーホルダーもっと作れるんじゃ?って思う人もいると思います。なんでこんな風に15パズルとキーホルダーのデータを一緒にするかと言うと、UVプリンターは実際の素材に印刷する前に、素材を置く場所が分かるようにガイドとなる線などをUVプリンタの台に印刷する必要があります。
15パズルとキーホルダーのデータを別々に作ると、印刷の順番としては
- 15パズルのガイドを印刷 10分
- 15パズルの素材を乗せる 2分
- 15パズルを印刷(白レイヤ) 12分
- 15パズルを印刷(色レイヤ) 7分
- キーホルダーのガイドを印刷 10分
- キーホルダーの素材を乗せる 2分
- キーホルダーの印刷(色レイヤ) 7分
- キーホルダーの印刷(白レイヤ) 12分
こんな感じですが、各印刷に大体7分~12分かかるため上記では60分超えます。トラブルとかもあったりするともう中途半端に終わりますね。UVプリンタは時間貸しのため、少しでも時間を無くすには1、5が行程としては一所にできます。ガイドが分かれば良いのであればキーホルダーはもっと作れましたが。まぁキーホルダーはオマケ的なものなので、なのでデータを一つにまとめて作ります。欲かいちゃいけません。
今回は白を使って不透明にする必要があるので白レイヤも作ります。UVプリンタ自身は塗ると透明な色なので(薄い色は透明に近く、白データは透明になる)塗った後に再度別の不透明白で上塗りして絵柄を不透明にします。市販のキーホルダーなど裏側が白などになっているのはそのためです。
下記の塗っている場所が不透明白で塗られる場所です。全体が塗られていないのはこういうデータ作ったらどうなるだろうという実験です。
UVプリンタはこんな風に透明インク。明るい色付近は透けて見えますし、白は透明になります(印刷されない)
参考として以前こちらで購入した朝山めろんさんのキーホルダーですが・・・
表面はこちらですね。
反対側はこのようになっています。多分これ、絵を印刷した後に白で絵と同じ部分を印刷、その後、チェック柄と、最低限3層を印刷しています。もっと言うと、(借りている施設の濃度で言うと)絵をはっきり見せるために2度塗りしているかもしれませんし、裏面のチェック柄は絵柄が完全に消えるよう、ものすごく厚く塗っています。しかし最近のキーホルダーは裏地にも凝っているのですね。
実はBOOTHは絵柄からキーホルダーを作って販売できるサービスがあり、キーホルダー作るだけだったらこういったサービスの方が安いのですが・・・^^;もの作りクラスタと言うのは買うだけじゃなく作ってみてぇ・・・という自己顕示欲の強いめんどくさい人たちなのです。
んで切ります。これは先ほど図面の右側にあるキーホルダーの部分です。この切った瞬間が楽しくてやってます。
今回はギリッギリのギリギリデータだったのでこんな風にギリギリの線で残せました。1mm無いです。ものすごくうれしい瞬間です。
こちらは15パズルのデータを切ったもの。大体、キーホルダー用の板、15パズル用の板で1時間ギリギリ使って切ってます。
アクリル板の表面には保護シートがついてますがこれが爪ではがすのもめんどくさいので水で洗ってはがします。水に10分ほど漬けると取れやすくなります。これでもまだ微妙に残っていたりする。
これをきれいに布で拭いていきます。この際、さきほど水ではがしたけど残っている部分があるのでそれを取り除きながら拭いていきます。アクリルって結構強い素材なので布で結構ゴシゴシ拭いても大丈夫です。
これに両面テープで貼り付けてきます。。。結構めんどくさい。ちなみにアクリルは接着剤が特殊で普通のプラモデル用の接着剤では接着できません。専用の接着剤は水のように粘性が低く、今回のようなものには使えませんのでやむなく両面テープを利用したという経緯があります。(粘性の高いアクリル接着可能なもの情報が欲しい・・・)
一気に作業を進め完成です。あとはこれにUVプリンタで絵を印刷して完成です。タイルは遊ぶ時に外す仕様です。
キーホルダも同じように洗って紙をはがして印刷用にまとめておきます。 当日、その場ですると時間がもったいないのでこんな風にあとはUVプリンタにかけるだけにしてサランラップで包んでおきます。
まずはずん子さん15パズルです。白で塗ってから絵柄を印刷します。はじめに白で塗る理由は先ほども書いたようにUVプリンタ自身のインクは透明なのと、素材が色付きであるため、絵柄が普通に印刷したら見えなくなるためです。
白塗料を塗ったところ。この上に絵柄を印刷します。
こんな感じに出来ました。
さて、印刷できました。全面印刷してしまい、15パズルどうやって遊ぶんだよ!って感じますが実はこのタイル、外して並べられます。でも作ってみて遊ぼうと右下を外そうと一旦パズル全体をバラっと外したら辛かった。。。遊ぶためにはじめに並べるのが結構辛い・・・ここは反省点
バラバラっと外して・・・
ここまで組み立てて・・・
そしてスライドしてバラすのだ!!
あと、この写真を見てわかる通り、結構ずれてしまった。白インクははみ出すように塗ったので素材全体に塗られたけど、絵柄は素材と同じ大きさにしてしまったため、素材を置く時にちょっとずれて置いてしまったらしく(といっても1mmもずれてないのだが・・・)その分絵柄がずれて印刷されてしまいました。この辺も次作るなら反省点だと思います。
次にキーホルダー、、
ほぼ満足のデキです。白を塗らない部分も面白い効果を出せたようなきがします。
おなじみ、きりたん。公式の絵に自分でチェック柄などを描いています。データをRGBで作ってしまい、印刷当日CMYKに変換したので色味が変わってしまいましたが、まぁ満足です。
裏側はこんな感じで白が薄いです。本当はこれにもう1回絵を印刷して最近のアクリルキーホルダのように裏側も可愛く仕上げたかったのですが、施設の利用時間切れでした。。。悔しい・・
先ほどの朝山めろんさんの作品ですが、これを発表したとき、色の出が悪いと不満を漏らしていたのですが、その時は自分はあまり気が付かなかったのですが、こうして自分が出したものと比べると確かに色の粒が荒いなぁという気がしないでもないです。
これは自分がLINEスタンプとして出している、ツバメ3兄弟、雑種犬の一日、正直売れていませんが、、、キャラ以外は透明部分に変な模様を印刷してキモさを醸し出しました。結構これはよく出来たと思います。
これはスプラトゥーン2での武器、ボールドマーカーネオ(通称、ボルネオ)です。ボルネオ神です。あーーーボールド神さま・・・これで自分は御身といつでも一緒にいられる・・・ボールド神さま・・・武器の部分だけ白を裏に塗り、他は透き通らせました。結構うまく行ったとおもいます。
これは息子と娘へのクリスマスプレゼントにと作りました。
これらはこんな風に包んで、クリスマス当日に子どもが欲したプレゼントとは別に手渡す予定です。(これはもう親の自己満足の世界なのですが)
先日から作って来たものを合わせるとこんな感じです。
こちらですが、2019/2/3(日)に仙台駅前、イービーンズ9Fで行われる、杜コミで展示したいと思っています。今まで作ったアクリルものも持っていきますので、実物をご覧になりたい方は来てみてください、サークル名「たんや」で登録してます。たんやは自分は結構きりたん推しであるため「きりたん屋」を略して「たんや」です。作品が死蔵しても勿体ないため、原価に近い価格で販売したいと思います。あと失敗作でも思い入れがあり、嫁ぎ先が決まれば良いかなと思います。