以前読んだ「イスラーム主義」と言う本ではイスラム原理主義などの過激な思想が取り沙汰されるがそれはイスラム教の一部である、と言うことはわかった。
http://arcanum.hatenablog.com/entry/2019/01/23/192950
その流れでこの本を読んだが、衝撃的だった。まず、西洋の論理にドップリつかってしまった日本人には価値観が全く異なるなぁと。正直その考えは理解できないし、容認もできない。(個人的な感覚であるけど)過激な思想はその一部であるどころか、それは容認されるものとして書かれている。
先のイスラーム主義、では過激化していく過程としてはまず、
- 国内でコーランの解釈で過激化
- 西洋による植民地化による西洋思想の流入
- 国内が西洋化したことによる迫害
- 国外から信者へのアピールによる過激化
と、歴史的な観点で書いていたが、本書ではイスラム教徒としてこの過激な行為はイスラム教の教えを実行するというこで批判はできない、容認される、と言うもの。その辺がクルアーン(コーラン)の中の一節などを引用し説明する。
今はキリスト教が世界のマジョリティであるが、2100年あたりにはイスラム教がマジョリティとなる、と言う統計もある。(本書にも記載があるが)そうするとこの本で書かれているようなイスラム教の考え方、理論もマジョリティとなっていくのだろう。
そのテストケースじゃないけど未来をいち早く見ることができるのが本書でも触れていたがインドネシアなのだろう。国内のイスラム教徒がマジョリティ化して政治、国内の法が整備されていく。その様子が伺える、日本も労働力として簡単に移民を語る感じがするけど、一歩間違えばこんな感じになるんだよねと。薄氷の上を歩く感じなのだろうが
日本人には異質すぎる考え方だなぁと思いながら読んでいた。
参考: