arcanum_jp’s blog

おっさんの日記

印象派との出会い展

 仙台メディアテークでやっていたので、会社帰りによってきた。トヨタ自動車東北株式会社創業10周年の記念事業らしい。心に残ったやつについて感想を。

 会社のページ
 http://www.tm-tohoku.co.jp/
 絵画展のパンフレット↓いつまで公開するかな??
 http://www.tm-tohoku.co.jp/kaigaten.pdf

印象派
ドービニーの河畔
 いいね。暗いんだけどなんか光の加減がよくてコンスタブルの絵を思わせる。雲の描き方に特徴がある感じ。

ドーヴィルの水辺
 水がなんとも気持ちがいい感じ。よく見るとキャンバスにぜんぜん色が乗っていない部分とかあったりするけどなぜかそれがいい感じになっている。スゲー!

ターナーの風景
 おおおお!!ターナー発見!こんなちっちゃな展示会でターナーを発見するとは!!コンスタブルに次いで好きな画家だな。はじめコンスタブルが苦労した人生を送っているのに比べ、ターナーは光り輝く人生を送っているのを知ってちょっといやな感じでガンバ!コンスタブルみたいな感覚を持っていたけど、今となってはどっちもすばらしい絵を描いたと言う意味では凄く素敵。

 印象派の中でも自分はこの、前印象派とかバルビゾン派とか言われる人たちの絵が好きみたい。

印象派

 ルノワールの少女

 あまり人物像なんかには興味が無いほうなんだけど、これはなんか心が和むね。なんだろう、幼くて可愛いんだけど表情が凄くキリっとしていていいね。

 ルノワールの読書

 いいなぁコレ!子供を持つ親となった今はこういった母性を主張するような絵って自分の嫁と子供を思わせるようでホワーっとするね。


 パンフレットの表紙になっていたモネの睡蓮もあったけど印象派との出会いと言うわりには自分の心に響くのは余り無かった感じがする。

後期印象派

 特になし

印象派の影響を受けた日本の画家

 黒田清輝の庭の雪

 あぁ、なんか日本の画家の絵の空気って何でこんなに重たいんだろうって感じがする。ちょっと自分には強すぎるね。パスって思うんだけど、なぜか見てしまう。何でだろ。


 岡田三郎助の信州(安茂里)

 これはスゲーいいなと思った。桜色の花(作品紹介では杏の花らしい)が咲いているんだけど、多分春なのかな。空が霞がかっていて遠景がかすんでる。なんかヒバリがピーチクパーチクする春特有の静寂と言う感じがして、いいねぇって感じ。信州ってのは安曇野とか自分にとっては凄く好きな場所があるけど、この安茂里って場所もちょっと調べてみたい気がしている。


 和田英作の夏雲

 これは!!!!この展覧会の自分的主役!!って思った。見た瞬間にスゲー!!!パンフレットにも印刷はあるけど比較になんない。夏の田んぼとチョッと遠くのほうにある木々とその隙間から見える遠景の対比が凄く広く感じる。それと絵の半分以上占める雲の描写がすばらしい!!コンスタブルの雲の描写を思わせるようなはっきりした雲と青空。解説にも書いてあったけど清涼感がいい。この絵の中に入って行きたいくらいすばらしいと思った。

 そのほかにも和田英作のバラとか藤島武二の鳥羽の海とか、いっぱいあった。けど、10周年記念事業と言わず毎年やってほしいなぁ。明日で終わりなのでもう一回見てみたい気分。

 正直、絵画のすばらしさなんて批評家でないので分からないけど、本物を見ると心がうずきます。そのうずきが欲しくて行くんだろうなぁ。