arcanum_jp’s blog

おっさんの日記

「SIerの解体と再生」を読んで を読んで

 リンクのリンクで偶然見つけたエントリ。内容は、ひがやすをさんのエントリに対する感想で、ユーザ企業じゃなくてSierが変わらなくちゃっていう内容。その変わり方として、自分が昔思いついた設計と実装をする部門を会社内で分断するって方法を会社を別会社にするって方法で考えた方がいて、似た事を考える方がいたなぁって思った。


 自分の考えは会社内で単に設計部門と実装(主にプログラミング)部門を分離し、命令系統を分けることによって、設計の失敗やプログラミング時に発覚した問題の所在をはっきりするといた感じなのに対し、外部設計までの業務設計と内部設計移行の実装を会社で分けると言う考え方です。


 考えてみれば実装に疎い設計者の考える内部設計なんて画面のイベントを「ぷろぐらむちっく」にしたものとかで、全然見えない部分があったりしたりしている。自分がやるときは設計書から見えない基盤、共通部品、環境周り、規約、各方針書、アーキテクチャ資料など、作っているので、(その辺ってなかなか見積とか工程に表さない人が居たりするので)そういったものも含めて内部設計だと思っているけど、工程で会社を分けるって考えだと思います。このなかで、失敗を金銭の移動で、より明確にした点がすばらしいなと思った。


それなら、SIerの中で実装技術には疎いが顧客との
対話が得意で顧客の代わりに要求仕様・外部仕様を
纏める設計屋部門と実装技術に特化し内部仕様以降を
担当する実装屋部門を明確に分離するか別会社化した
ほうがよい。

・・・中略

独立採算制にすれば、設計工程で失敗があった場合、
設計屋部門から実装屋部門に金銭の移動が発生する
ことになるので、責任の所在を不明瞭にしたままとは
ならない。

ASIPの徒然なるままに: 「SIerの解体と再生」を読んで

 今思いついたのは、社内をマネージャ部門と製造(テクニカル)部門で分断しちゃうってのはどうだろうか。プロジェクトの際、マネージャ部門は製造部門から人材を借りる。借り出された人材は直接の報告の責務は自分の部門のリーダにする。そのリーダは進捗会議にも出席する。



 そうすればマネージャ部門が無理を言おうとした場合でも直接の交渉相手はメンバーではなく部門を代表するリーダになるので無理な工期は言えなくなるのでは。無理を言おうにも相手が別部門じゃ動かすための金が無けりゃ無理も言えなくなる

奴らを甘やかさないためには - nigredoな日々 〜 arcanum.jpの出張所 〜


 多分このやり方は実現自体は比較的簡単にできると思う。でも実装を主に請け負う会社の地位が上がんない限り単に設計系の会社は黒字で系列会社の実装系の会社に赤字を押し付ける感じになって、やっぱりやんないほうがよかったなんてなりかねないと思う。なので現状では同じ会社内での地位を上げる努力が必要なんじゃないかな。いずれにしてもプログラマが声を出すことが大事ではないかと思う。

実装屋と設計屋を対等に位置づけ、それぞれの社内での
職位を設計しなおすくらいの大変革が必要。

ASIPの徒然なるままに: 「SIerの解体と再生」を読んで
ひがやすをさんのエントリ

この不景気をきっかけに、発注側のユーザ企業に変わってもらいたい。丸投げではなく、基本、SIは自分たちで行い、手が足りない部分を技術のプロフェッショナルに手伝ってもらうやり方。

SIerの解体と再生 - yvsu pron. yas