毎度、日本史リブレットシリーズです。
以前読んだ「古墳とその時代」のまさにこの時期を含む本です。
弥生時代から古墳時代にかけて、倭(日本)の話題を扱った本は多いと思います。だいたいはその時期に九州に伊都国と奴国ができて朝鮮半島と交易して得た最新技術の品々を使って周辺地域を支配する、そんな感じでしょうか。
本書はその倭の視点によるものではなく、海の向こうの国では何が起こっていたかが知れる本です。交易していた品々については特に出てきません。歴史の時間に習った高句麗、新羅、百済が出てくる。その辺の歴史です。
本書で中心に扱う加耶(かや)とは朝鮮半島南部にあった国なのですが実は1つの国ではなく、いくつかの国が連合みたいに集まっていたと言ういもの。その中で大きかったのが本書で扱う金官国で、歴史上加耶の始まりについても金官国の天孫降臨の話から始まります。
この加耶自身は西暦42年から500年ほど続き新羅に滅ぼされるのですが本書では金官国という倭が交易を開始した国を中心に加耶を始まりから新羅により滅ぼされるまでを扱います。
倭は任那日本府(みなまにほんふ)と言う出先機関をおいていたようです。また倭は百済と軍事同盟にありましたが交易として色々な最新技術を本国に送っていたようです。「古墳とその時代」でも書いてあった通り、ここから倭の古墳の副葬品は変わっていくのですね。
読んでる本が点と点が線で繋がるような感覚になります。本を読んでいて面白いのはこういう時ですね。自分の場合、1つの専門を読み込む事はあまりないのでこういった以前読んだ本が今読んでる本に繋がるととても楽しいですし想像が膨らみます。
通勤中のメモとか
通勤本、古代の日本と加耶 pic.twitter.com/u1ip5S4Pnd
— あるかなむJP・おっさん (@arcanum_jp) 2021年1月25日