arcanum_jp’s blog

おっさんの日記

Java教育で注意すべき事。

 Java教育にClick Frameworkを使ったりするけど、心情的には「何をもってJava教育とするか」と言う感じになる。自分的にはきちんとクラスを設計して、再利用を図って、どうすれば最適解を見つけることができるかであるが、今回作ってもらったアプリを見ると、イベント単位でJDBCに接続する感じでソースを書いている。(コレは別にClickを使ったからと言うわけではありません)


 当初、DB接続については、JavaでDB接続する場合はJDBCを使うと言うことを知ってもらいたいがためにJDBCを使えってしているけど、渡したサンプルのごとくコピペベースでイベントごとに書かれるとガッカリしてしまう。もちろんプーリングなんてのも意識して無いのは当然のこと。


 終わってから考えたのだけど、こういった人たちが現場に配置されるときには開発現場では何がしかの開発環境が用意されているはずであり、そういったところでは当然JDBCを生で使うことも無いはず。


 JDBCの仕組みを知っていて欲しいのは当然であるが、Java教育で何を覚えて欲しいかと言うと、究極的にはJava言語そのものである。Web開発の周辺技術であるHTMLでもCSSでもVelocityでも無いJavaである。Javaのクラス設計を基にアプリケーションの最適解を見つけることである。


 そう考えると、教育では本質的な部分以外は他のライブラリで隠蔽したサンプルを作ってしまって、Javaそのものだけを考えるようにできるものが必要なのではないかなと感じた。今回の場合で言うと、JDBCを生で使うのではなく、HibernateなどのDB接続フレームワークを使ったほうがDB接続そのものも隠蔽されてJava自体を考える時間が増えるのではないかと感じた。


 でも、経験上ライブラリで隠せば隠すほど、学習者にとっては生ぬるい環境になってしまって「そこしかやらない」的なバカ専的なプログラマになってしまうんだよねぇ。(自分自身は実は実開発環境という面ではバカ専信望者ですが)