arcanum_jp’s blog

おっさんの日記

ホリエモンの本をいくつか「99%の会社はいらない」「すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論」


ホリエモンの本は塀の中から出ていくつか読んできたけど、言いたい事は一つなんだよね、好きな事をしよう。今すぐ!この2冊は対になっている。多分、2冊読むと理解は深まる。言っている事が似通っているし、話を補完する形になっている。


「すべての教育は〜」でL人材とG人材と言うものについて著者は言及している。L人材は簡単に言えばマイルドヤンキーと呼ばれる人たちだ。生まれた地元を愛し、地元の仲間と強固なつながりを持ち、その中で生きていく。変化を嫌い外の人間に対しては逆に排他的だ。本「再貧困女子」で、マイルドヤンキー的な女性のインタビューで、都会に出ていくなんて負けでしょ?と言うくだりが出てくるが、逆に言ってしまえば地元内で仲間内に入れた人間だけがその強固なつながりの中で生きていく資格を得る。気分的にはビバリーヒルズ白書の内輪ネタ感みたいなもんだろう。


それに対してG人材は合理的に物事を考え、場所にこだわらず、変化を厭わないと言う人材。簡単に言えば著者そのものなんだけど、その人自身の所有からの解放もあり、グローバルに足場を置くという事は国家からの解放ともとれる。著者はいずれの人材もその人の価値観による決定なので特に問題はないとしている。


このG人材であるが、かっこよくグローバルに活躍する人材と定義してもいいが、本を読むと、グローバルレベルでローカルを目指すというものだろう。L人材がマイルドヤンキーならG人材はグローカルヤンキーとでも言おうか・・グローバルレベルで、自分の不得手な部分は人にお願いする。逆に自分は人から必要とされる場合もあるだろう。それはマイルドヤンキー達の持つお互いを必要とする絆と同じだ。


人間どこまで行っても人との絆が無ければ生きていけない。お互いに必要にされるが、マイルドヤンキーがその地域のローカルな1つのクラスタで生きていくのに対し、複数のクラスタ化された自分の興味の中で人に必要とされ生きていくか。の違いである。自分の依存先が他者にあるか、自分の興味にあるかの違いであろう。


じゃぁどうやったら人から必要とされるG人材になるかだけど、それは著者がずっと言ってきたこと、「好きなことを(仕事に)する」に限る。楽しいことを(仕事に)すると言ってもいいい。楽しい事をしていれば周りで面白そうな事をしていると寄ってくる。寄ってくればいずれそれが必要とされる(かもしれない)


さて、こんな好きな事ばかりホリエモンだから出来るのだよ!そうです。その通りなんですよね。90年代から仕事漬けになって遊びも仕事もごっちゃになってきた彼だからこそ言える。それらは彼の著書を読めば分かるように、大変な日々を過ごしてきているし、資産や信用も形成してきた。そう言うバックボーンがあってこそ言える言葉なんだけど、じゃぁホリエモンの言葉を信じて行動したいって人はどうすればいいの?と言う事であるのが、著書にもあるHIUと言う仕組みなんだろうなと。


この存在がホリエモンは好きな事をするブースターにもなり、そこに集まる人たちには自分の好きな事、得意な事を生かせて他人の助けになれるような場が出来る。ちょっと穿った見方をすれば、著者の考えに同調しても得意な事も持たない人、それまで何かしらの積み上げが無い人には難しいってことなんじゃないかな。著書の中で人材は二極化すると言っていて、まぁそうだよねと言う感想なんだけど、G人材、L人材に二極化するほかにG人材になりたくてもなれない人達も出てくる。別にそういう人たちに同情するわけじゃない。日々精進しかありえないという本じゃないかなと。じゃぁ日々精進って何よって言うと著者の言う「好きな事」に戻ってくるのだけれど。


これ、なんとも我々普通のサラリーマンも同じなの。自分はITにかかわる業界だけど、今ある仕事だけやっていても次の仕事にはつながらない、今はつながるが先細りしてくる。じゃぁ次につなげる何か?はどのように得ていくか?それがホリエモンの言う、好きな事、楽しい事であると。そして没頭しなさいと。


自分の場合も今思い出してみると、たまたま学生時代趣味でプログラミングをしていたのが今の業界に転職したきっかけになったし、たまたま面白くてやってみたJavaが、その黎明期にJavaしてたよな?と仕事につながったし、たまたま設計パターンってあるぜ?面白いなこれ?と覚えていたのがであったりフレームワーク面白いな・・・Androidアプリ作りたいぜ!と、たまたまその時々に興味を持っていたものが仕事に結びついている。(ただし、当然ながら結びつかないものも山のようにもある)


一旦仕事に結びつくか?とか言った打算的な思考は抜きにして「自分が楽しい」と言うレベルで没頭しないと物は突き抜けて覚えないし楽しい部分は見えてこない。他人が面白いと思うのは突き抜けているからだしね。たまに「これやってみたいんだけど」「次に覚えるべきものは?」なんて質問する人がいるんだけど、そんなの分かっていりゃ誰だってするさ、藤子・Fの未来の記憶じゃぁねぇんだからよ!自分の好きな事興味を持ったこと今やってみればいいじゃん!ってなるよね。後は神のみぞ知るなんだけど。


オッサン臭い説教文章になってしまった・・・