
- 作者: 杉浦日向子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1998/03
- メディア: 文庫
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ふらっと入ったいつもの古本屋、中では何人かの人がじーっと読んでいる。最近この古本屋が好きで来ている。小学校の時に読んだ「まことちゃん」や手塚治虫モノ、藤子不二雄モノ、ちばてつや・・・いろんな昔読んだものがあり面白いから。この辺の本はBOOK OFFじゃ見当たらないんですよね。
文庫本もたくさんある。そんななかで通勤用に選んだこの本。あれ?著者の杉浦さんってたしかNHKの「コメディーお江戸でござる( http://ja.wikipedia.org/wiki/コメディーお江戸でござる )」で江戸の風習の紹介に好評を博していた人じゃないか!自分もあれいつも見てました。お話が非常に軽やかで聞く人を魅了する話し方でした。たしか残念ながら2005年に他界されたときいています。
江戸ってのはこうやって読んでみるとなんともシャレのきいた町だったんだろうと思います。江戸っ子っていいよねーオレ、「サンダラーしっかけて(サンダルひっかけて)ちょいと散歩してくらぁ」なんて言ってちょいと横丁に飲みに行ってみたいなんていつも思っています。著者の性格そのものがこの本に表れているので、前向きな気持ちに読むことができたのだとは思いますが。
NHKでも知っていた彼女の軽やかな語り口そのものに江戸のあれやこれやを知ることができます。280ページありますが半分は著者の絵が描いてありますので軽やかな文章と楽しい絵でほとんど一気に読むことができます。ちょっとした小粋な時間をどうぞ。(著者はもともと漫画家だったそうです。今知った!!)
あとね、通勤本だからだいたい表紙を裏返すのよ、するとどうでしょう。もうここに江戸っ子の粋ですね。普通の白い紙じゃないのよ。