「行動分析学で社員のやる気を引き出す技術」を読んだ。
- 作者: 舞田竜宣,杉山尚子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2012/01/06
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログ (3件) を見る
前著「行動分析学マネジメント-人と組織を変える方法論」が面白かったので購入。とくに人事に関係しているとか部下に悩んでいるというわけではない。購入時、酔っ払っていたので勢いでポチっとやってしまった。次の日ちょっと後悔。Amazon怖い。まぁ、単に行動分析学の本を読み漁りたかったのが理由。
前著は本全体を通して一つのストーリーを軸に、行動分析学を学んでいくというもの。この本は、前著の行動分析学を覚えるという面でエッセンスを抜き出して、参考書として使えるようにした感じ。1章は「強化」「消去」「弱化」を中心として行動分析学を使う上で必用な原理などの説明。、2章は1章で学んだ原理を使った研究事例として、3つのケースについて行動分析学を使って改善する案を論じている。前著で分かった人は本書は買う必用は無いんじゃないかと思った。参考書的に身につけたいという方にはお薦め。
行動分析学は著者も言うように突き詰めれば「強化」「消去」「弱化」の3つをどうマネジメントするかによって、行動の改善を行うという非常に単純でありながら奥が深い実学的な学問。いままで自分の悪い部分や、色々な事象、精神論とか、そういったものも"行動"と言う面で見ることにより、問題点、改善点が分かる。みんななんでコレを覚えないんだろうかと思う。
人によっては「アメとムチ」ではと言うが、そうではない。一面的にはそのように見えるが、人間が前に進むために無意識に行わなければ、止めなければならない行動を習慣化するためにこの学問があると感じる。それまではその行わなければ、止めなければならない行動のために悩んだり、立ち止まったりしていたのが、行動が無意識に出来るというサイクルができれば、人間は次の目標を考える事ができるから。
- 作者: 舞田竜宣,杉山尚子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2008/12/17
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 57回
- この商品を含むブログ (25件) を見る