arcanum_jp’s blog

おっさんの日記

「通商国家カルタゴ (興亡の世界史)」を読んだ

通商国家カルタゴ (興亡の世界史)

通商国家カルタゴ (興亡の世界史)

ツイッター巡回しているときにこの本が面白いってツイートが回ってきて、え?ほんとかよーー難しそうだな・・と思いつつアマゾンで即ポチった。どっちにしても読む本が無いからお勧めであれば読んでしまおう。通勤電車内は読書の時間。


読み始めて感じたのは、ほんと世界史ムズカシーーってこと。地中海ってどこだっけ?エジプト王国?フェニ・・フェニキアリビアってどこだっけ?もうね、読み始めは本を捨てそうになりましたよ。あの辺の地域はさっぱり分からなくてイタリアとギリシアの位置も分からなかったし、クレタ島とか映画「アバウト・ア・ボーイ」で出てきた憧れのイビザ島とかどこにあるの?状態。


本の冒頭、目次の後に地中海を中心とした地図があって、読書中何度もこのページに戻っては場所を確認し、、と言う作業を繰り返しながらになりました。おれ高校の時になに勉強していたんだろう・・・とか思うわけですよ。読んだおかげで地中海は日本海以上は詳しくなった気がする。気がするだけですが・・・


本の構成は1章から5章ぐらいまではフェニキアからカルタゴが成立するまでの過程および、カルタゴの文化などを紹介。6章以降はポエニ戦争を中心としたカルタゴ帝国の興亡、衰退。栄華盛衰と言う言葉を思い起こさせる。カルタゴ内部から書かれた資料はほぼ無いがローマなどの歴史家が書いた資料は豊富にあり、どちらかと言うとカルタゴは悪く書かれているが、それらを鵜呑みにしたものではなくカルタゴの内情を書いている。


もうね、カルタゴとなる土地を分けてもらう牛1頭分の皮で囲まれる土地とかハンニバルを中心としたハンニバルにはじまりカルタゴハンニバルで心中したみたいな、カルタゴが滅亡する際の最後の将軍であるハスドゥルバルの妻が投降した将軍ハスドゥルバルに向かって叫んだ言葉、そして自分の子供を殺して自害と言うくだりはホント俺は小説を読んでいるのか?とか思ってしまう。事実は小説より奇なり。


この本で気になったのは、地中海でカルタゴや前身となったフェニキア人が住むテュロスは非常に小さい。北アフリカ近辺の地図からは点に感じるぐらいだがそういう小国(植民地を混ぜると相当大きく感じるが)がなぜこの歴史上に大きく語られる存在だったのだろうかという事。


これが本書のP92にあるように、小国で商業が盛んなだけではなく、自らが技術に卓越し、染め物、織物、金属加工、象牙細工、建築、造船と中継所としての機能にモノを作り出し売る事が出来たというのが大きいのだろう。またそれらを他国に売ったり、他国を侵略するなどの国防での力を持っていた海洋民族であった。それゆえ、小国でも生き残れたのだろうと感じた。つまりは技術が重要で≒それを手に持った人材が重要だって事だろうね。それは自分が子供の頃から言われてきた日本は資源が無い国だから技術をつけないとイケナイ。とさんざ言われてきたことに似ている。


もう一つ読んでいて楽しかったのは、色々と歴史の勉強なんかで習ってきた人物が出てきて、おお!これは俺知ってるぞ(記憶はあるという意味)と読み進めたり、その人物についてネットを漁ってみたりすること。例えばP78にあるカンビュセス2世。これ、藤子・F・不二雄の短編で「カンビュセスの籤」と言う漫画で有名なので名前だけは知っている。断片的にその昔そういう王がいて・・・と言う状態だったけどそれがカルタゴがあった時と一致して、あぁあの時期なのか・・・となるわけである。こういうのが本を読んで面白いと思う瞬間の一つだよね。

紀元前500年頃、ペルシア王カンビュセスは5万の軍勢でエチオピア[1]遠征を企てたが、やがて食糧が尽き、乗馬も草木も食べ尽くした兵士達が生きるために選んだ手段は、10人が1組となって籤(くじ)を引き、当たった1人を糧食とする残酷なものだった。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%93%E3%83%A5%E3%82%BB%E3%82%B9%E3%81%AE%E7%B1%A4

もう一つは何だろう、P357のシュラクサイ(シラクサ)のヒエロニュモスだろう。ヒエロニュモス、名前からなんだか思い出しそうで思い出せず電車の中でモニュモニュしていたのだが、あれだ!ヒストリエの主人公エウメネスが幼い頃に兄弟として設定さえていた人物。調べていくと史実上でもエウメネスとは元々親友もしくは縁戚であったと言われるが、詳細は不明である。とあり、史実上も二人がもともと強い関係にあった事がわかる。紀元前215年付近の事といい、ヒエロニュモスの生きていた時代を考えれば一致する。ほう!エウメネスはこの時代に生きていたんだなと。


本ではそのヒエロニュモスついでに話が進んで行くが、先のシュラクサイがローマに攻め込まれ、2年間以上の籠城戦になったというのだ、その際アルキメデスが力学を応用した機器でローマ軍を撃退したとあり、ローマ船の船先を垂直に吊り下げて沈没させるとあり。。。ん?これどっかで読んだぞ?なんだっけ?あ!「ヘウレーカ」だ!

ええ?あの奇天烈な装置は実際にあったんだ!

( ̄□ ̄;)!!

数学者アルキメデスがこの籠城戦において得意の力学を応用したさまざまな機器でローマ軍の攻撃を撃退したエピソードは、よく知られている。巨大な投石器や石弓から正確な射程距離を測って撃ち込まれる石や矢、ローマ側の攻城機を無力にする何トンもある石や鉛の落下装置、そしてローマ船の船先を垂直にまで吊り上げて沈没さる大クレーン。もしただ一か所立つ場所を与えてくれたら地球を動かして見せると豪語した老アルキメデスは、シュラクサイの人でヒエロン王の宮廷の重鎮であり、故郷の町の攻防戦に持てる知識の全てを注ぎ込んだのであった。

実際問題あの漫画で出た装置、こんなのありゃしねぇよ!フフフなんて読んでたのですが、この吊り下げる物はあったのだと、著者の想像力のたくましさに電車の中で、だ。。。誰かに言いてぇ!とドキドキしながら読んでた。

こんな風にね、色々と読んでいて今まで知った歴史上や物語の事柄がリンクしてくるわけですよ。難しいけど楽しい、面白い本でした。



ずん子のアクリルスタンド常備灯風

こちらへの参加用のページです

マスコットアプリ文化祭は、みんなで楽しめるアプリコンテストです。

キャラクターを利用した「アプリ」や「アプリ以外の作品」を募集し、主催・協賛団体が、それぞれ独自の基準で作品を選考し表彰します。

応募作品は、随時公開されるので、みんなで楽しみましょう!

https://mascot-apps-contest.azurewebsites.net/





ずん子のゴム印作成

レーザーでのずん子もの作成もそろそろアクリルが飽きてきましたのでちょっと違う系統の物を・・・と言う事でゴム印を作ってみました。この界隈では消しゴムハンコを作られているログさんが有名ですが、手彫りに対して自分はレーザーで彫っていきます。

まずデータ作成ですね。データはこんな感じで作っていきます。対象は60mm*60mmとしました。ゴム印としては破格の大きさですね。この大きさにしたのは大きい方が楽しいのではないか?と言うのもありますが、果たしてレーザーはどのぐらいの細かさに対応できるのかが分からず、なるべく大きくしてみようというものがあります。





ちなみにこんな風に作ってきます。ハンコで境界線が大事ですので、周りを作ってパーツを描画して、最後に抜きます。実は今回感じたのですが、なにもレーザーは最終物が白黒の画像になっていればいいので、別に抜く必要は無いのですよね・・・orz...だいたいこの絵で2時間〜3時間の間です。

白になる(谷になる)部分をひたっすらトレースしていきます。

ひたっすら・・・無の境地

あぁ、、出来た、、かわいい・・



これをレーザーで彫ります。ゴム板はレーザー専用のものがあり、それを使用します。こんな風に彫れます。上がHAJIMEで彫ったもので下がトロテックです。HAJIMEにはゴム印モードがあるみたいで、ショルダーオプションと言う印刷面から彫った谷の部分にかけて斜めになるように自動的に彫ってくれます。対するトロテックもハンコモードがあるみたいですが、今回はメニューから見つけられず、素で彫りました。


自分的にはトロテックのただの彫りの方が好きです。反対になっても絵が楽しめますので。これをカッターで切り出して、水とブラシでゴシゴシ洗い、ゴムのカスを取ります。HAJIMEの方はショルダーオプションで出来たヒダに付いたゴムカスがなかなか取れませんね。これでも頑張った方です。





こんな感じに台に両面テープを張り、余分な部分を切ります。



これを台座に貼り付けていきますが、、おっと、、貼り付けてみたら白い部分が見えてしまいます。これでは触ったらペタペタしてしまいますね。やり直しです



貼り付ける方法を変えてみます。ゴム印に両面テープを貼り付けてイラナイ部分を切ります。これならいいでしょう。

ずんこ、爆誕!!

ずん子はんこ、略して「ずんこ」です。

m(。・ε・。)mスイマソ-ン


イタコ姉は材料の関係上、台にくっつけられなかったので次点です(ただし、後日つけて完成です)

大きさは、正方形が60mm * 60mm * 60mm で、長方形が 60mm * 90mm * 90mmです。作ってみて分かったのですが結構デカいです。男の手に余る代物ですね。



インクつけて押してみるとこんな感じです。結構線が出ますね。きりたんかわいいです。


今年はたくさん作りましたわ〜

もう疲れて眠いです〜

では、今年もいい年でした。来年もよろしくお願いします〜(フェードアウト)


作ってみて感じたのは、60mm*60mmは大きすぎッてことです。当初、大きい方が作りやすいし満足感出るだろ的に簡単に思っていたのですが、作ってみると手に余る感じがしてもっと手になじむ感じを追及せねばと思いました。また、ゴム印を付ける台もこちらが初めに60mm*60mmとしてしまったために市販の台っぽい素材のサイズが合わずに見つけるのに苦労しました。

おまけ

ねむねむずん子さんの彫り過程です。10分ほどです。

ところで、また作りたいのですが、これを繰り返すとお金が消えていくスピードが半端ないです。今回作成したこのずん子さんゴム印を買っていただける人はいないでしょうか。試作に部類しますので1000円位(送料別途)でいかがでしょうか?うーん、、望み薄だけど

子どものクリスマスプレゼント作成

さて、クリスマスです。クリスマスは日本では何もせずとも何故か自分の好きなものが買ってもらえる日です。なぜだ!なぜこんな理不尽な日があるのだ!あるのだ!と言いつつ私も色々と親に買ってもらったのを思い出し、なにも言えなくなるのでっす・・・

子どもたちはゲームなど自分の思い思いのものをサンタさんに頼んだようですが、そうだ!自分の作ったものもプレゼントしてやろう!そう思いついたのが23日の朝、そして急遽、こんなのをイラレで描いて仕事前にFabLab仙台に持って行って切ったのでした。いやあ、、朝からパソコンしてて家族の冷たい目を回避しつつ。

絵の白い部分には名前が入りますが、イラレ10はWin2000以降はフォントが全滅ですので、ここではいれずFabLabで入れて彫刻します。CSでいいから欲しいですね。今でもCSは正規版が売っているそうですが・・・

キャラクターは個人の利用の範囲内で使わせてもらいました。通報しないでね。


で、出来たのがこちら。

出来てから仕事に向かい、もうタクシーの時間まで仕事して帰ります。そして紙をはずすとこんな感じです。HAJIME感が満載の彫刻ですね。高々1年前はこの彫刻にほんと感動してどんなものを彫ろうか、切ろうかと考えていたことを思い出します。



これにキーホルダーをつけて完成です。これをあらかじめ購入したプレゼントの袋の中に入れてあとは果報は寝て待てです。明日25日に、プレゼントを引き渡しおよび検収のようですので、ちょっとしたサプライズになれば良いと思います。




多分予想としてはね、あんまり嬉しがられないと思うんだよね。いまさらこういうモノはもう楽しくないからね・・どっかにぶん投げられて終わりでまたブツブツカミさんにこんなの作ってとか文句言われるけどさ、で、なんで作るの?っていわれたら

「工作は滅びぬ!何度でも蘇るさ!工作の力こそ生きる糧だからだ!」

としか言えないわけでさ、モノづくりに理由なんざイラナイんだよね、下手の横好きでもなんでもいいの。

自分が満足するために作るの

と、未来を予想しつつ自分の今回の工作を正当化して自分を守るのであった

レーザーカッター工作:ずん子のアクリルスタンド、もう第何弾だかわかんねぇや

どうも。ずん子アクリルスタンドアーティストとでも呼ぼうかしらとおもう自分です。

色々試したのですがなかなかよい感じには作れませんでしたが、Webを巡回していていいなと思い、今回はこちらのアクリルスタンドを見てマネしてみようかとおもいました。



多分これ、いつも目標にしているこのアクリルスタンドの人ですね・・・たぶん。

突然だけど、工夫を凝らしてオンリーワンなまどかグッズを作る職人たちに触発されて
自分でも何か作ってみたくなったんだ。
というわけで、自分の持っているアドバンテージって何かを考えた結果、
ふと目に留まったレーザ加工機を使ってのレーザ彫刻にトライしてみたよ!
普段は全然違うモノの加工に使ってるから、アクリル板に
うまくレーザ加工できるか不安だったけど、何とか完成。
外観(アクリル板の上に点描みたいな感じで画像を表現)
http://www.matomagi.com/archives/27816995.html

http://www.matomagi.com/archives/27816995.html

まず、観察します。これ、よく見るとT字型のアルミか何かを使ってますね、、しかもT字の突起は0.5mm?1mm?肉厚になっていて結構薄いです。T字型の突起に3mmのアクリルの板を固定しているのですね。ちなみに幅は200mmぐらいですかね。

多分、この構造だとLEDなどで光らせるってのではない気がするのですが、気になるのは2枚目にコードが見えるのと、3枚目に見事に光らせたものがありますね、どうやったんだろ・・・、アルミに穴が開いていれば多分下から光らせる事が出来るのですが・・・

と言うことでイメージ的にはこんな感じに作ればいいのかなとまずメモ。アルミアングル材ではT字は見つからないのでL字型を2枚張り合わせて、中央にアクリル板を挟み込むようにします。そしてその下にLEDテープが配置されるようにします。これでどうだ!


そうと分かったらとりあえず、ずん子作ります。安心して作ります。ずん子!ずんこーーー、、ず・ん・こ!とか言いながら深夜に酒飲みながら楽しく作業しています。ベクトルデータの製造工程はお顔や太ももとにらめっこしながら神経質にやるので正直家族には見せられませんね、、いつもお顔のアップをお目目とか大事な部分をどう彫ったら良いかとか冷や冷やしながら作りますが、まあ、楽しいです。


今回はににこ先生の絵のトレスから自分なりにかわいいお顔を描けたと思います。大体の作業は5時間ぐらいですがそのあとに何度も手直しするので結局10時間弱ぐらい(大げさ!)でしょうか。多いのか少ないのかはさっぱりわかりませんが楽しい時間です。



同じような商品でグラスにサンドブラスト系の処理を施す方は見ていると下のように周りに線を描いて境界をはっきりさせるようですね。境界線があるとどちらかと言うとポップな印象を受けます。これね、結構面倒だと思います。販売ベースの方はやっぱりもっと絵を仕上げているのだなと思いつつ。ちなみに下はずん子のグラスの画像をちと拝借。自分は線をシャープにしたいので、境界線は描きませんでした。


東北ずん子クリアタンブラー 紹介文
東北ずん子ちゃんを彫ったグラスです。高さ136ミリ。ずん子サイダーを飲むときはぜひ使ってね。絵は自分で描いた二次絵を使ってます。

https://booth.pm/ja/items/84019

うーん、、自分も絵が描ければなぁ・・・西田敏郎みたいな気持ちになってる。

そして台座部分はこんな風にアルミアングル材を近くのムサシに行ったりして現物を参照しながら描いていきます。DYIセンターの部材コーナーで、これはどうか?これならどう使う?うーん、、これいいけど、目的に合うかなぁとかブツブツ言いながら想像します。対象のスタンドは幅120mmとちょっと小幅にしました。これはレーザーカッターHAJIMEの彫りの時間などを考慮してです。できれば大きめのものにしたいのはやまやまですが・・・


工作はこういった、「出来るかな?」という不安定な思いを抱えつつ自分なりにこうすればいいんじゃないか?とかそういった試行錯誤が何度やっても楽しいです。モノづくり大好きな人は因果なもんよのぉと思いますが。



アルミアングル材は1mぐらいで売っていますので、それを購入してその場で切ってもらてきます(有料)その後、ドリルでビス部分に穴をあけるわけですね。これは近くの工作室を借りて行います(これも有料)部材は安いですがこの時点で加工に結構お金が飛んでいますがもう、進みだした計画は止まりません。サンクコストと言う奴を実感します。公共事業と化してきました。その公共事業を分かりつつ、日ごろウルサイ事言いながらなんだかんだ放っておいてくれるカミさんに感謝ですね。


で切ってきたずん子がこちら。今回も不幸にもHAJIMEの容赦ない斜め切りがあり頭抱えながら、1枚辛うじてできました。

こんな感じで1枚目は盛大にずん子を袈裟がけに切ってしまいました。レーザーカッターHAJIMEはイラレ→HARUKAでの転送バグがあったりして、それを踏むとまぁこんな感じで悲しみしかありません。大体これで20分ぐらいロスします。

どうやらずん子ファンが大事にする太もも、何事もなく彫れたようです。ちと線が細いかなと感じますがここは次への課題でしょう。

陰影はディザ3種類ほどですが懸念点であった0.1mmディザも彫れているようです。HAJIMEで彫れているのだからトロテックはどうでしょう?当然もっと綺麗に彫れるだろうと思います。二の腕から手にかけてがちょっと彫りが荒いですね。HAJIMEはちょっとこういう所が安定しない。後ほど見せる光を当てたモノでは問題ないのですが。もっと最高の彫りを手にいれるならトロテックになるのでしょうね・・


まず仮組してみます。まぁ、うまくはまりました。想定通りです。まずこの瞬間が楽しいですね。ワクワクしてきますし、はやく作りたいと心が躍ります。


仮組みしたまま下から光を出してみます。これはこれで良い感じがします。ランタンのようです。

ずん子アクリルスタンド爆誕

アクリルに貼ってある紙を取って完成です。



早速LEDライトをつけてみます



ちょっとアップ



ふとももーーーーふとももーーーーー・・・失礼しました・・・



実はこれ、黙っていましたが彫る前に反転するの忘れてしまいました。今回の場合右利きのずん子は反転忘れると左利きになってしまいます。これは致命的・・・アクリルスタンド、特に光る奴はきちんと絵が裏側になっていないと光の関係上、綺麗に見えないのですね。下の絵をみてください。光をつけると表側(見る人側)が彫られていると、反対側に彫った部分が反射で映ってしまいます。アホ毛部分がよく分かると思います。



なので、光るアクリル系のものは裏側に反転して彫るのです。こうすると線が綺麗に出ます。



まぁ遠巻きにみれば分からないのですが、ここは今回の失敗点で次は失敗しないぞぉ!と言う所です。まぁ、かわいいので許す



側面はこんな感じでアクリルなので光ります。ここは改善すべきだろうか?もうこれで良いだろうか・・・悩ましいです。



とまあここまで書いて、

ああ!スマホの写真じゃ光の綺麗さがうまく伝わんねぇ!

写真は青みがかっていますが、ほんのり青みがかかる綺麗な白です。いやぁ、データ上でも今回のお顔は、かわいく描けたと思いなんども見てしまいました。

誰かに見せてぇ!

とずん子片手におっさんは悶えてます。

ずん子スタンドその4:100円ショップのLEDを利用する

これの検討いつまでやってんだろ・・・と思い出した自分です。

あるひ100円ショップでこういうLEDのグッズを見つけました。・・・うーん、、これ、、、隠せばLED台の中身になるのでは?そう思うと今まで作ってきたLEDスタンドが走馬燈のようによぎった。そして僕はその商品を握りしめレジに向かうのであった。

イメージ的にはこんな感じでMDFを積層に重ねていきます。

これは前回作った時のこちらの応用です。

前回から結構時間が空いてしまいましたが、前回はできた箱自身が光ってしまい、光る台座の役割を果たしていませんでした。実はあれ、かっこいいシールかなんかを付ければいいのですが、光を通さないぐらいのシール貼るって結構大変なんですよ。なので放っておきました。
今回はそのバージョンアップでまた作り直します。Youtubeをアクリル関係で漁っていて見つけたのがこちら。なるほど、木材を積層に重ねればいいんですね、、

http://d.hatena.ne.jp/arcanum_jp/20170626/1498484387


さっそくこれをイラストレータでデータを作ります。これぐらいならもうお茶の子さいさいチョチョノチョイです。

これをレーザーで切ってきます

切り口は黒くなっていますので接着する前にリューターで適当に削っておきます。いつも思うのですがMDFの切り口って黒くなるのは分かるのですがなぜかベタベタしますよね・・なんでだろ・・・

こんな感じで入れる予定です。

きりたんはこんな感じで結構削れましたね・・・今回は削れすぎな感じがします。

こちらは今回うまく切れずに次点になった、ずんだもん・・・

これを木工ボンドでビッチリと接着します。レーザーで切ったとはいえ、先ほど適当にリューターで削ったのもあり、ぴったり合いませんね・・


重しを乗っけて朝まで待ちます。

紙やすりで削って行きます。こんな風になりました。

右はまだ削って無いものです。このぐらいきれいにします。

LEDスタンド爆誕!!


ずん子さんを立ててみます。なかなかいいですね。



暗いところで光らせるとこんな感じです。


今回はやすりがけまででしたが、これをいい具合な色合いになるようニスを塗った方が高級感が出るでしょうか。色々小さい部分では不満はありましたがなかなよく出来たと思います。もうちょっと小型化できればとてもいいなと思いました。

「「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法」を読んだ

「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法

「原因と結果」の経済学―――データから真実を見抜く思考法


共著の中室氏の本を依然読んで面白かったので、何か出てないかなと思っていたところ、共著で出していたので購入。以前読んだ「学力の経済学」は様々な教育関連の社会実験やデータなどから個人の学力はその子供の学力のみならず社会にとっての利益につながるというのがデータが示しているというのが印象的だった。某財務官僚の「教育は個人の利益」と言った方に読ませてあげたい。


こちらの原因と結果の経済学は、データを読む際に間違いやすいのが因果関係と相関関係、原因と結果には因果関係があるがデータは往々にして原因からは直接結果にはならない相関関係が存在し、間違いを起こす。またその間違いのために発生する経済的損失などが起きるため相関関係に振り回されないためにはデータから見た仮設が因果関係を持つかを判断しなくてはならない。


その因果関係を見つけるためには因果推論と言う方法が必要で、では因果推論はどうやって行っていくか、それはデータは実験や経済行動など「行われた事実」しか表されていない。そのためその事実に対する仮説の関係が正しいかどうかは別の視点から見る必要がある。それが「その事実が行われていなかったら」のデータで、それと比較してみれば、原因と結果に因果関係があるかが分かる。


それを反事実と言うが、それは歴史の「たられば」と同様でデータとしては直接観察する事はできない。そのため、データから比較可能なグループを作って反事実であろう値を埋めていき比較する。その方法として全章を通してジュエリーショップの広告と売り上げの関係をケーススタディとし、以下の方法を世界で行われた同様のデータなどを交え説明していく。

  • ランダム化比較実験
  • 自然実験
  • 疑似実験
  • 操作変数法
  • 回帰不連続デザイン
  • マッチング法
  • 回帰分析

個人的には回帰不連続デザインが面白かった。これはジュエリーショップで、従業員が50人以上の店は広告を出し、49人以下の店では広告を出さないという施策を行った場合。広告を出す出さない以外に売り上げもあんまり変わらないだろうし、そこに施策を行わなかった場合の反事実を見出せる。これでこの事実と反事実の数字が乖離していれば、広告と売り上げに因果関係があるという判断もできる。本では以下のように綺麗に(たぶん実際にはこのような綺麗な数字は無いと思われるけど)売り上げが断層になっていて、なるほどと思った。


多分これらの本で紹介された方法は一例であって、その一つの分析だけで判断できるものではないのだろう。自分の業界の仕事の見積もりが2つ3つの見積もりの方法をやってみて精度がましていくのと同じように。


ランダム化比較実験だけど、本書では費用の面などでおいそれと出来る事ではないという。これ読んで思い出したのが、阿部修二氏の「吉野家の経済学」今検索したら2002年の著書でもう15年も前の本であるけど、当時社長だった(引退した?)阿部修二氏が吉野家での改革を描いた本だったような。


内容は例えば吉野家の歴史であったり吉野家を展開するための坪数、キッチンの配置、配膳の際の立ち位置などまでの利益に対する効率化の方法を書いた本。その中で当時牛丼を300円以下にする施策で、店舗によって270円〜300円(うろ覚え)の店を設定して(各店舗への損害を加味したうえで)売り上げの比較実験をして決めたって書いてあった。


企業だったらそういった劇的な事も出来るかもしれない。でも本書もそうだが、前回読んだ学問の経済学でも、著者は両方とも本の中で、世界中で行われた実験やデータなどの因果関係があるのに日本の政策決定はなんの根拠もないものから決定されたりしている旨書かれていて、暗澹たる思いになったのも事実。多分、そういった政策決定をする人が隠居していなくならない限り、変わらないんだろうなあと・・・


参考:

「学力」の経済学

「学力」の経済学