- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2009/02/19
- メディア: 新書
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正直面白かった。僕がこの人の本をなんとなく避けていたのは、感覚的にはわかってはいるんだけど、正直本に言われてしまいました。それは単なる「妬み」なんですね。
・・・食われそう。というのは置いておいて、この人はメディアで何事にも精力的過ぎて会社の中での負け組み:Pの僕には合わないだろうと思っていた)
「断る力」を読んでいる。 - nigredoな日々 〜 arcanum.jpの出張所 〜
く、食われそうって言うか、怖そうってのが本音なんだけど、ほらほら、昨日書いたばかりの自分の文章から、なんか妬んでいるって言うか卑屈になっている自分が見える。おお!恐ろしい。自虐的に書いたつもりなんだけど、自分が妬んでいるってのが丸見えになりましたね。凄く恥ずかしいです。
卑屈といえば、この本で紹介されているんだけど、P128の「■私たちは自分の扱い方を人に教えている」(『史上最強の人生マニュアル』から)というところです。なんか自分のことを言われているような・・・
Webではこの人はどちらかと言うとオプティミスト的に言われているけど、ちょっと違うな。僕は現実主義者と感じた。それも超の付く。人生のなかで・・・「人生短し恋せよ乙女」って言葉は誰だったっけな?その短い人生のリソースに「何をあてて」「何を切り捨てる」べきか。それを考え、実践した結果が今の地位で、ものの考え方なんだろうなぁ。
昨日、スペシャリティ化と言ったことで自分はイノベーターやアーリーアダプターなどがそうじゃないか?って書いてちょっと的外れだったなって今更思うけど、氏によると以下のような特徴がスペシャリティな人に備わったものだそうな。
- こちらが圧倒的にあこがれる個性、才能、クセがあり、私たちの代わりに何かを実現してくれる。
- 1を実現するために努力を継続的に繰り返しており、その姿勢に強い共感が持てる。
- 相手がまめで、こちらをわかってくれている、ケアしてくれているという感覚が持てる
- 謙虚で威張っていないため、相手と自分の関係が上下関係にならない。
※太字はNigredoにて行った。
あー、わかる。本の中では黒木瞳さんとか、将棋の羽生名人とか、ビートタケしさんを出していたけど、どれも、自分があこがれ、自分にない才能で光輝き、言いたい事を言ってくれる人達だもんね。最近だとTVからは身を引いた細木数子先生なんかそうじゃなかったかな?日ごろ僕達一般人が言いたくても言えないといった「お題目」を繰り返し、繰り返し言ってくれる。
Web上を見ると、この人の書評には「身勝手」とか「押し付けがましい」とかいった書評が目立ちますが、そりゃそうだ。この人が上で上げたスペシャリティ化の具象なんだから。お題目を繰り返すのは当たり前。その個性がイヤな人にはそう思えるのでしょう。どうやら僕もカツマーに飲み込まれて、カツマーになってしまいそうな気がします。
でも、そういった雲の上の名人芸だけじゃなくても、僕達にも成れるものがあって、「ここの設計だったら彼」とか「経理の流れを任せたら彼女」と言った、身近な名人芸でもいいといっています。これは、以前、小野和俊さんが言っておられた「ラストマン戦略」そのものじゃないだろうか。
この人の本(高々1冊読んだだけなんだけど)で気に入ったことがあります。各章が終わるごとに、まとめのポイントを列挙しています。こういった所はいいですね。本の中で気になるところのページを折っていたりしたんですけど、まさにそのところが列挙されています。すばらしい。その他、本の中身がてんこ盛りなので、書ききれないですが、読んでみるのをお勧めしますよ。
紹介されている本やサイトなど
そのうち、いくつかは読んでみたいのでメモ。
シゾレフ・メランコテスト
http://www.hidekiwada.com/clinica_test/
すでに404 Not Found ...orz...
『顧客ロイアリティを知る「究極の質問」』
ランダムハウス講談社:フレッド・ライクヘルド
推奨者の正味比率(NPS:Net Promoter Score)
たしか、これ読んだな・・・読んで売っぱらっちまった記憶が・・・もったいない。
『さあ、才能に目覚めよう−あなたの5つの強みを見出し、活かす』
日本経済新聞社
本のバーコードからストレングスファインダーテストを受けられる。
『心のなかの幸福のバケツ』
日本経済新聞社:トム・ラス、ドナルド・O・クリフトン
本のバーコードからストレングスファインダーテストを受けられる。
あーこれも読んだけど、家のどこにあるか・・・
『「空気」の研究』
文春文庫:山本七平
『7つの習慣−成功には原則があった』
キングベアー出版
あー、これはいつも平積みされていて、読みたいなと思いつつ・・・本書でも言っていたが、「影響の輪」こんど読みましょう。