高学歴でも失敗する人、学歴なしでも成功する人 (小学館101新書)
- 作者: 勝間和代
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2011/02/01
- メディア: 単行本
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著者のTwitterタイムライン上では、発売まで何度かつぶやきに上がっていたが、もともとは買うつもりは無かった。でも書店で実際にパラパラっと読んでみて面白いなと感じ、購入。
この本では本の題名に「学歴」があがっているがそこは重要ではない。本全体を通して説明される「ストリートスマート」の概念を分かりやすく感じてもらうため、「学歴は重要じゃない」を強調するために使われているのかな?それにしても「ストリートスマート」なんてキャッチーな概念を持ってきたもんだと思う。なんとな〜くその訳から言いたいことが分かる感じがする。
その、本全体で語られる「ストリートスマート」は何かというと、本の中でもStreet smartの概略として3つの要素が出ていますが(本を読んでください)要は「自分に芯を持って、その芯を核として考え誰の常識にも捕らわれず行動できる人」のことではないでしょうか?その行動の結果として、成功があり、お金が付いてくる。素質として、著者が日常行っているような勉強、気付きの継続があり、それをベースとして物事をメタ化する能力に長けており、そのメタ化した情報を使ってするアウトプット(言語化、金銭化、人脈・・・)が非常に有用であると。
先ほど勉強と言ったが、著者の言う「勉強」とは、読書や学校の勉強に限らず日常生活する上で気付くすべての事柄を起点として考えることができるか?を勉強と言っている。しかしこれは僕もだが本を読んだり日常的に検索をする癖がある人には普通の事だと思う。何がアカデミック・スマートに分け、ストリートスマートに分けるのか、考えたが、先ほど書いたアウトプットでないかい?と感じた。自分もそうだが、自分の才能テスト(さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす)を受けた際に結果として出た「収集心」は著者のストリートスマートの素地にはなっている。しかし収集された情報を起点に考えメタ化してアウトプットする、これが自分には出来ていないのではないかと感じた。
文体ですが、この「ストリートスマート」を説明するのに本の中で著者自身が語っているように、情報を鵜呑みにせずに自身で咀嚼し、証拠を検索し自身の皮膚感覚と一致させるという作業がまさに著者の日常やっていることでイコール、自身の成功の経験談がストリートスマートの1つの方法として語られています。この文体に乗れるかどうか、もっと言うと著者の作り出す概念とか言葉(著者語録*1)に慣れるかでこの本が面白いか、「ケッ自慢かよ」になるのかの分かれ道だと思います。この本の場合は私自身は、著者の「ねぇねぇ聞いて聞いて!」的な自分の中にある楽しみをウワーッって外に出すように話す文体が面白くて読んでしまいましたが。また、たとえ自慢話だとしても得るものがあれば面白いわけで、読んで損は無いと思います。(決してけなしている訳ではありません、面白いです)
僕は、勝間さんは「何かのきっかけを与えてくれる人」と以前から感じています。自分では気付かない何かの事象に対し橋渡し的なものを提供できる人。今回も自分の行動の悪い部分を見直すきっかけを与えてくれたのかなと考え感謝しています。
さて、僕の強みってなんだろうか、Strength Finderの結果を言うと、僕は上から「収集心」「内省」「学習欲」「目標志向」「最上志向」だそうな。これって、いわゆる「オタク志向」?良く言えば「学者肌」かな?これをどうやって今の仕事に生かせ!って言うんだってちょっとガックリだったけど、昔から試験とか統計って言う権威に弱い僕は受け入れるしかないんだなぁ。
2010-04-27 - arcanum_jpの日記
さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす
- 作者: マーカスバッキンガム,ドナルド・O.クリフトン,田口俊樹
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2001/12/01
- メディア: 単行本
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*1:思考を接着とかどういう意味やねん!って言いたくなったりするがまぁなんとなく分かるしね、、、という感じのもの