
- 作者: 中屋優大,橋本竜,田中慎也
- 出版社/メーカー: サンクチュアリ出版
- 発売日: 2011/04/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- クリック: 36回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
本屋でなんとなく手にとって読んでみたら面白そうだったので購入。べ、別に表紙に一杯女の子の写真があったからじゃないぞ!決して、ウソじゃないもん。メイうそつかないもん。とか購入前誰にでもなく言ったかもしれない。
第1章は発案者、中屋優大氏(生みの親)による美人時計の始まりからバイアウトまで。そして第2章は育ての親である橋本竜氏による美人時計へのかかわりとプロデュース。実は美人時計は見たこと無い。でもなんとなく名前だけは知っていて気になっていた。
美人と時計だけでこれだけの展開ができるんだなぁ。展開には本書にもあるとおり沢山の思いが入っており、よく考えられているんだなと感じた。作者によると、「なんとなく美人が時計になっていたらおもしぇんじゃない?」みたいな感じで作られそうであるが、実は相当考えられている。サービスのコアな部分はというと
- 時間という一定で規則性があり言語を超えた世界共通の情報 × 人が興味を持ちリピートする情報
これは石井力重著『アイデア・スイッチ』でも冒頭で説明してるように『既存のアイデアの新しい組み合わせ』の一例なんだろう。同じようなことも原尻淳一著「アイデアを形にして伝える技術」でも言っていた。
第1章は発案者の話だけあって美人時計への思い入れがたくさん感じられます。本を読んで感じられたのは、自分が「美人時計」といわれてイメージするような男性向けだけのサービスではなく、女性にも向けたサービスなんだなということ。ここで思い出したのが、学生時代、バイトの店長が「飲食店のコツはまず女性客を集めること」と言っていたこと、これは女性に訴求するサービスは結果的に男性客を呼び込むと言う事。これと同じく構想段階から女性ユーザーを集める必要を感じている。面白い。
その他、2章の文章、面白すぎ。非常に優しい文体なんだけど、突然出てくる語録に思わず笑ってしまう。
p172 これは僕が気に入った言葉。アプリ作成とかの定番だなと感じる。
自分が欲しいか?見たいか?楽しいか?というシンプルなクエスチョン
p135 メモ
自由すぎるソーシャルコミュニティーは日本では成功させるのが難しいのですが、そこにシンプルと言う要素が加わると可能性が高まるようですね
p167
p118 まっすぐな男の子でよろしい!この前後の文章笑ってしまった。
他でもなく百%自分の好みです。
『世界が恋した美人時計』二時間もあれば読んでしまえるぐらい読みやすい本です。お勧めですね。もっとも早く読むと女の子の写真楽しめません

- 作者: 石井力重
- 出版社/メーカー: 日本実業出版社
- 発売日: 2009/06/30
- メディア: 単行本
- 購入: 2人 クリック: 17回
- この商品を含むブログ (11件) を見る

- 作者: 原尻淳一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/04/15
- メディア: 新書
- 購入: 4人 クリック: 29回
- この商品を含むブログ (33件) を見る
中村尚司先生の考え「循環性の永続」「多様性の展開」「関係性の創出」について。これって今のsnsそのまんまだよね
「アイデアを形にして伝える技術 (講談社現代新書)」を読んだ - arcanum_jpの日記