ここはハイカラシティとハイカラタウンのどこか。ここでは日夜、スプラトゥーンの試合が行われている。
スプラトゥーンの会場となる場所はいつも試合が終わるとペンキを綺麗に洗う仕事がある。それらは金のない若イカにとってはいい収入になっていた。
1試合で平均、若イカの1ヶ月の給与ぐらいがかかる。試合に使う武器、ギアも買う必要がある。試合は実はとても高価でもっぱら金持ち貴族どもの遊びであった。
しかし皆、いつかは試合に出てみてぇなぁ・・・と夢を見る。そして金をスプトゥーンのペンキ落としのバイトで貯めるのであった。
「しっかし何でこんなにペンキ塗るかね?」
「あぁ、それ多分ミサイルマンだわ。。あいつら試合もしないでミサイル延々と撃つとかもう別のゲームしてんだわ・・」
「あぁ、ボールド系か、、特にボルネオな、、あいつら塗りが強い上にキルされてもビーコンですっ飛んでくるもんな・・もうゾンビだよ」
「なんじゃそりゃもったいないなぁ、、せっかく出たのに、俺ならキルだな、無限にキルしてやる!」
「いやぁ、、キルするにしたってやっぱチャーっしょ!芋ってキルに徹する・・」
「じゃぁ今日も頑張ってペンキ落としてちゃっちゃと金もらって帰るべ!」
こんな感じの会話が交わされているかもしれない。
「おい、こっちきてみろよ、、武器とギア一式あるぜ?どっかのバカ貴族が忘れていったのかな?しかも4人分、、」
「え?どんなのあんだ?・・・もみじ、ボールドマーカーネオ、銀モデ、4K・・・全部地雷武器じゃねぇか!」
「あぁ、、使えねぇってんで捨ててったんだな。。もったいない・・・」
「でもよ、、これであと参加券買えば出れるんじゃね?」
と顔を合わせる。
「貯金もよ、あと少しで参加券買う分はあるだろ?出れるんじゃねぇか?あと少しだ」
とそこへ見知らぬイカが・・・
「貧乏人諸君、ペンキ落としは終わった?試合が始まるんだけど?」
「ん?おまえら何見てんだ?あぁ、それ昨日俺が捨てたやつだわww」
「貧乏人には所詮使えないけどなww」
「アッタマくる・・・」
「だってお前らその前に金無ぇだろ?無理無理、出ることすらできん!」
「それくれてやるわwwせいぜい出れない気分を紛らわすために使いなww」
「おい、てめぇ!何いってんだよ?俺たちが出れないって?俺たちが出たらお前なんか何度でもキルしてやるぜ?」
「あぁ、無理無理、こっちは1000時間以上費やしてるんだぜ?お前たちは?0時間?無理っしょwいきがるのもおとといやってなw」
「じゃぁな、」
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「くっそぉ!!」
「どうする?」
「あいつだけはゆるせねぇ!」
「こいつはありがたくいただいてやんよ!あいつが捨てた武器でギッタギタにしてやろうぜ!」
こうしてこの夏、若イカの熱い戦いが始まろうとしていた。