クラゲたちは自我が無いようにモソモソと動いている。あぁ確かに楽しんでいるようなときもある。旗持ってぴょんぴょん飛び跳ねて。でも彼ら自身には自我はない。
そう思われていた。
この前アタリメ爺さんが言った言葉、覚えているかい?
ワシが若い頃働いていた場所が試合を管理する場所でな、試合には8人出る。8人は試合開始前に会場近くの部屋に移動させられるんじゃ。
この時移動するのは試合をするイカたちかな?そう思っていた。違うんだ、違う。僕たちは大きな勘違いをしていた。
試合会場にはたくさんのクラゲたちが外から見ていたり、スメーシーでは遊んでいたりもする。じつはここは、、、彼らの世界なのだ。
試合をするのも実はクラゲたち。クラゲたちがVR機器を付けて体の自由が利かなくなったイカたちを操って試合をする。
ま、まさか・・・この世界は実はクラゲたちの世界で僕らは単に操られていると?
確かに彼らは1つ1つの個体では意思はないように見える。彼らは多く集まり、意思のようなものを持つ。今は2つ群生になっているようだ。
その2つの群生通しが争っていたところ、自分達で争うバカらしさに気づき、イカでゲームをして決着をするのを思いついたようだ。スプラトゥーンである。
そこへ何故かピーンときた。例の以心伝心というか、、テレパシーみたいなものだ。
ワシらイカは以心伝心と言うか、、、テレパシーみたいなもんがあるじゃろ。ほら、、フレンドが遊び始めるとなぜかピーンっとくるじゃろ?頭の左上?あたりにフレンドが来た!って感じるのじゃ。あの仕組みを使っているらしい。
と同時に四方から武装したイカたちに囲まれた。ガチホコを持っている。と思った瞬間その武器は光り、自分たちのあたり一面に雨を降らせるようにインクが飛び散る。
一瞬の出来事で何も感じることはないまま・・・
遠くからブヨブヨした液体のような男たちがこちらをうかがっていた。