arcanum_jp’s blog

おっさんの日記

「気にするな (新潮新書)」を読んだ

気にするな (新潮新書)

気にするな (新潮新書)

買うまでのいつものアレ

 「課長島耕作」の広兼憲史が書く、自身の思い出と作品と所感、現代の人達へのメッセージ。氏の作品はえげつないこともサラっと描いたりしているんで読みやすいし、面白いので自分もファンなんだけど、まぁ、持っている作品って言われると「部長島耕作」〜「社長島耕作」ぐらいで「人間交差点」ぐらいは単行本持っていないのか!と本当の広兼ファンからはお叱りを受けそうだけど、(アレのアニメ版は泣いた!エンディングテーマも最高!)その氏の書いた本があったことで興味を持ち読んでみました。


 買うまでの葛藤はいつものごとく本屋で。電車まであと30分あるからと思い、いつもの本屋に入る。で、漫画本コーナーでチョイ読みし、雑誌コーナーでウダウダしてからさぁ、電車本を探す。色々面白そうな本は見つかるがなかなか購入するまで心が立たない。とそこに広兼本が目に飛びつく。「まぁ、あの広兼だしなぁ、こんな本に僕の大切な小遣いを・・・」とか感じつつ立ち読みしてみると、以外と読みやすい文体。「ま、買ってみてもいいんじゃない?」っとなり購入

感想とか

 正直、彼の自伝にはあまり興味がなかった。団塊の世代が漫画を育て、その渦中に自分がいた。そのなかでうまく立ち回ったと言うだけの話。うちの親(団塊の世代よりちょっと昔)がよく言う「頑張っていれば報われるんだ」を信じて仕事し、報われた世代を思い浮かべる。そのなかには頑張ったって報われないドロップアウトした人達が沢山いて、たまたま自分達がうまくいった。その成功談を聞かされるって感じがした。だけど昔話は面白かったよ。


 ただ、本書を読んでいて気になったのは。「なにかしら成功する人って物事を楽しんでいるってことかしら」ってこと。130ページにある「人生は鯨のようなもの」で言っているとおり、自分が人生で経験するものに無駄はなく、何かしら気付きがある。凡人がつまらないと思っている仕事でもゲーム化していくと楽しみながら仕事をすることができる。これは最近読んだ、ダニエル・ピンクの著書で「モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか」なんかでも言っていたし、山崎将志著の「残念な人の仕事の習慣 」でも著者が学生時代にやっていた仕事法に通じる。最近思うのだが、こういった一芸に秀でた人っていうのは、凡人の視点と違うのもそうだが、物事を自分で面白くしていくってのが特徴じゃないかな。


新装版 課長 島耕作 01 (モーニング KC)

新装版 課長 島耕作 01 (モーニング KC)

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか

モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか

残念な人の仕事の習慣 (アスコムBOOKS)

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