1万人市場調査で読み解く ツイッター社会進化論 (朝日新書)
- 作者: 金正則
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010/10/13
- メディア: 新書
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買うまでのアレ
先日読んだ、「ソーシャルメディア維新 −フェイスブックが塗り替えるインターネット勢力図 −」が面白く、ソーシャルストリームに興味を持った。その流れ上、なにかツイッター関係の本が読んでみたいと思い、本屋を物色中に見つけたので購入。
んー、正直、僕はフェイスブック自体は名前は知っていたけど、ミクシイと何が違うの?とか、基本、実名登録なんて会社勤めの人が会社から追求されるのを恐れてする人はいないんじゃないの?とか、(私はただの小さな会社の平社員なんで実名活動消極派です)という理由で、あまり登録する気にははれなかったのですが、そのフェイスブックが今後有力と言う。
「ソーシャルメディア維新 −フェイスブックが塗り替えるインターネット勢力図 −」を読んだ - nigredoな日々 〜 arcanum.jpの出張所 〜
本の内容とか
内容は、本のタイトル通り、1万人のツイッターをやっているヒト、やっていないヒトを対象として市場調査から出てきた数字をアレやコレやの分析手法を用いて回答から顔を出したツイッターの色々な側面を見つめるもの。本の半分は予備調査、1万人の調査(いずれもインターネット調査)の数字をマーケティング手法を紹介しながら簡単なツイッターの傾向を記載するに留まります。
第1章 ツイッターはブームで終わるのか
2009年度と2010年度のツイッターのユーザー登録数から、その伸び、登録する理由を分析し、ツイッターのインターネット上の位置づけを探る。そこからツイッターの個人への提供価値を分析し、多様性を楽しむことに行き着く。
第2章 ツイッターをしている人達の姿
ツイッターの登録者数を他のSNSと比較し、これからの登録傾向を探る。登録傾向は日本全体だけではなく、都道府県別、職業別を紹介。そのユーザー達の「高感度」「影響度」を分析するが、ツイッターは全貌をまだまだ明らかにしてはいないのではないかと言う。
第3章 ツイッターはもうかるのか?
ツイッターをビジネスツールとして見た場合に、ツイッターの「フォロー数」から始まり、どんなつぶやきの企業がフォローされるか、フォローされた場合の効果と言うものはどんなものかを分析し、企業ツイッターとして7項目ほどのポイントを紹介する。
第4章 仕事につぶやきを生かす
第3章と同じく、仕事のツールとして見た場合、市場との対話能力、市場感度、と言ったものがこれからの経営には必要になるが、それはとりもなおさずマーケティング技術のこと。しかしマーケティングと言うものはなにも大企業だけのものでもなく、ツイッターは中小企業にとっても大きな武器となる。最期に、ツイッターをマーケティングとして捕らえるために「バックル発想」と言うものでマーケティングの一例を紹介する。
感想とか
あまり「将来はこうなる!」とか「これを思って行動すればよい!」とかいった著者の直接的な回答が書いてあるわけではないので、そのへんを求めているヒトにはあまりお勧めできません。数字を自分なりに解釈して使える人向けです。ちなみに僕はあまり活用できそうもありません。キリッ!
僕はツイッターは、自宅では子育ての時間でできない。仕事では客先端末でやっちゃいかんでしょ!と言うことでやらない。通勤時間は本を読むのに忙しいのでできない。あとは休み時間とかのこまごまとした時間。携帯からしか投稿するくらいしか時間はないが、携帯がsportioなんでこれで投稿って言うのは現実的じゃないでしょ。と言うことで、やれないなと思っていた。
ツイッターそのものはソーシャルストリームに絡んで何かが分かれば、何かしら作るきっかけができれば程度に思っていただけだが、著者の紹介するマーケティング調査の考え方、分析方法が興味深く読めたのと、本書で提示されたデータで、あぁ、なるほど、この辺を押さえていればいいのかなと感じた。まぁ、それで何が作れるか!って言うと「わかんない」ってなっちゃうけど。
意識的にツイッターは避けていたけど、なんかやりたくなってきた。