arcanum_jp’s blog

おっさんの日記

「精霊の守り人 (偕成社)」を読んだ

精霊の守り人 (新潮文庫)

精霊の守り人 (新潮文庫)

 これを知ったのは2006年ぐらいだからムスコ氏が生まれた頃だね。アニメで佳境に入った話を見て面白いと思いDVDを借りて来て見ていた。その頃から原作は読みたい読みたいと本屋に行って気づけば買おうかとか思っていたけど、やっと買ったね・・って何年越しだよ俺氏?

 原作を読むにどうしてもアニメから入ってしまったためにアニメとの比較をしながら読んでしまう自分がいたが原作面白かったというのが感想。なので(ホントはこの表現変なんだけど)感想としてはアニメに比べしっとりとしていなくて、人間模様に涙することもあんまり無い。さらっと物語が進む。

 この辺はホント、プラネテスでも思ったけど、原作のストーリーの再構成をしてアニメ用にキャラに深みをつけていくアニメスタッフってホントすごいなと思います。僕の中のバルサはあのボインなバルサだしサヤはショートヘアーのサヤです。(おい、そこじゃねぇだろ!)アニメ版は何と言っても世界観として空や雲の表現、田舎の表現がすきです。あと、ナユグの風景はホント音楽も煽っていますが壮大でいいですね。

 あと、いろんなところで言われているとおり、自分も著者が文化人類学者ってことは知っていて、原作の世界観として、いったいこのヨゴやヤクーの文化はどこを参考にしているんだと思っていましたが、国自体は半島にあると言う設定で、インドのアーリア人侵略がベースにあるのかなと思っていましたが、ヨゴの文化自体はどう見ても日本だよねと。まぁどうでもいいや。。世界観面白いです。その辺の話はググってください。それ故に我々はこの話に引き込まれるのでしょうね。

 この本なぜ今回買うと決断したかというと、もともとこの本、児童文学として出ていたために、もうムスコ氏この本読めるんじゃないかなと思ったから。なので明日それとなくリビングに置いて読ませるという「守り人トラップ」を仕掛けるつもりです。でもちょっと失敗は著者があとがきで言っているように、偕成社の版は軽装版で表記をやや大人向きにしているとのこと。子供に読ませたいなら親版と呼ばれるものを買ったほうがいいみたいですね。


 あ、ドラマ化するようですが、ドラマはぜんぜん期待していません。日本の原作があるドラマ化は殆ど見た限りアレンジが「頑張る」と「恋愛」に集約しつまらないですから・・と言うことでドラマは見ません。




プラネテス全4巻 完結セット (モーニングKC)

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