ジョギング中の考え事
そう、、やつは見えた、、100mぐらい先だろうか、あの角を曲がっていったのが見えたんだ。確かにやつはジョガーに違いない、ジョガー特有のTシャツに長袖を着てジョガー特有の短パンの下にレギンスを着るファッションだ。帽子もかぶってやがる。決定だ!
走るリズムは殆ど自分と同じ、、タッタッタ・・・わずかに自分の方が速い感じもする。1Kmほどやつについていった時点で少し近づけた。とその時である。向こうから車が来る。自分は安全のために走るのはゆっくりにして車を見送る。
あぁ、また100mほどまで遠くなった。
にしてもなかなか追いつけないな・・実はもしかして彼はゲームのゴーストみたいなもんであろうか・・・以前は自分も速さを求めていたのでその頃の幻影が見えるのである。それはそれで問題だ・・・医者に行かねばならんのだが。
そこで4Kmを走った通知がスマホから来る。1Kmあたり6分を切っているそうだ。
こりゃ速い、いつもより速い。自分はだいたい1Kmあたり7分台を目標にしている。
セーブしながら走ると言うのをやっている。その自分が6分を切る事態・・・
以外にやつは速いのだ。アレにつられて走っていたようだ。いかんいかん・・・
でもね、いつも7分台と言ってもいつものコースで信号機2回ほど止まる事があってそれで平均7分台になっているのでもしかすると7分を切るぐらいが自分の実力かもしれない。にしても速いのだ・・・6分を切るのは・・・
今年はオリンピックの年で1位の選手を追う2位の選手なんかをジュース飲みながら鼻ホジホジして見てたんだ・・・あと少しなのにな・・・あと100mか・・・
彼の気持ちが今自分はよくわかった。この100mが辛いのである。長い戦いの中でペースを守りつつライバルに近づいていく。じわりじわり、それはヒョウが獲物を追いかける前にじわりじわりと近づくあれに近い。ダッシュは一瞬だ、一瞬で追いついて終わる。それを確実にするためにペースを守るのだ。いつもよりちょっと速いペースを。
走ってる最中は暇なのでこんな事を思いながら今日は走ってた。